Posted in "海外作家 ジヴコヴィツチ, ゾラン"
- Category: 海外作家 ジヴコヴィツチ, ゾラン 05 15, 2023
- ゾラン・ジフコヴィッチ『ゾラン・ジフコヴィッチの不思議な物語』(黒田藩プレス)
- ゾラン・ジヴコヴィッチの短篇集『ゾラン・ジフコヴィッチの不思議な物語』を読む。本書は日本で最初に編まれた短篇集で、表記が「ジフコヴィッチ」となっているが、今ではジヴコヴィッチの方が一般的だろうから、本文中ではこちらを使用する。 収録作は以下のとおり。「ティーショップ」「火事」「換気口」 多少は長めの短篇とはいえ、わずか三作、しかも「ティーショップ」は東京創元社の『12人の蒐集家/ティーショップ』...
- Category: 海外作家 ジヴコヴィツチ, ゾラン 05 10, 2023
- ゾラン・ジヴコヴィッチ『12人の蒐集家/ティーショップ』(東京創元社)
- セルビアの幻想文学系作家、ゾラン・ジヴコヴィチの『12人の蒐集家/ティーショップ』を読む。連作短篇集の「12人の蒐集家」と中篇「ティーショップ」のカップリングである。 本書については、しばらく前に読んだ『図書館』が面白かったので取り寄せたのだが、考えると『12人の蒐集家/ティーショップ』の方が全然早く出ているので(2015年だからもう八年前になる)、これを当時見落としていたのは不覚であった。まあ、さらにそ...
- Category: 海外作家 ジヴコヴィツチ, ゾラン 03 23, 2023
- ゾラン・ジヴコヴィチ『図書館』(盛林堂ミステリアス文庫)
- 盛林堂ミステリアス文庫で新たなシリーズとして《ゾラン・ジヴコヴィチ ファンタスチカ》がスタートした。本日の読了本はその第一弾、『図書館』である。 ゾラン・ジヴコヴィチはセルビアの幻想文学系の作家で、盛林堂ミステリアス文庫としては珍しいラインナップだろう。ただ、そこまでマイナー作家というわけではなく、我が国でも古くは『SFマガジン』にいくつかの作品が掲載されているし、近年では黒田藩プレスから『ゾラン...