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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "海外作家 シーラッハ, フェルディナント・フォン"

Category: 海外作家 シーラッハ, フェルディナント・フォン    11 05, 2023
フェルディナント・フォン・シーラッハ『神』(東京創元社)
 フェルディナント・フォン・シーラッハの『神』を読む。戯曲という形式を用い、安楽死をテーマにした作品である。 こんな話。七十八歳になるゲルトナーは、数年前に最愛の妻を亡くし、以後は生きる気力を失っていた。もはや生きることに価値を見出せない彼は、自死の道を選ぶ。だが崖やビルから飛び降りたり列車に飛び込んだりという手段はとりたくない。ゲルトナーは静かに死ねるよう安楽死のための薬を医師に申請するが、老齢...

Category: 海外作家 シーラッハ, フェルディナント・フォン    08 22, 2023
フェルディナント・フォン・シーラッハ『珈琲と煙草』(東京創元社)
 フェルディナント・フォン・シーラッハ『珈琲と煙草』を読む。先日の記事のとおり、カテゴリ表記を「フォン・シーラッハ(フェルディナント)」から「シーラッハ, フェルディナント・フォン」に修正しております。  本書はこれまでの作品とは少々、毛色が変わっている。全部で48章に分かれているのだが、著者はそれらの文章を「観察」と称しているのである。つまり本書は、著者が日々の暮らしや仕事において観察してきた人々の...

Category: 海外作家 シーラッハ, フェルディナント・フォン    12 21, 2019
フェルディナント・フォン・シーラッハ『刑罰』(東京創元社)
 フェルディナント・フォン・シーラッハの短編集『刑罰』を読む。まずは収録作。Die Schöffin「参審員」Die falsche Seite「逆さ」Ein hellblauer Tag「青く晴れた日」Lydia「リュディア」Nachbarn「隣人」Der kleine Mann「小男」Der Taucher「ダイバー」Stinkefisch「臭い魚」Das Seehaus「湖畔邸」Subotnik「奉仕活動(スポートニク)」Tennis「テニス」Der Freund「友人」  シーラッハのデビュー作『犯罪』は実に衝撃的だっ...

Category: 海外作家 シーラッハ, フェルディナント・フォン    10 16, 2016
フェルディナント・フォン・シーラッハ『テロ』(東京創元社)
 短編集『犯罪』で鮮烈なデビューを果たしたフェルディナント・フォン・シーラッハ。簡潔で研ぎ澄まされた文体、そして犯罪をまったく別のアングルから見ることで真実を追究し、独特の人間ドラマを見せてくれるのが魅力である。 ただ、最近の『禁忌』あたりになると、個人的には少々あざとさが気になっているのも事実。では最新作の『テロ』はどうよ?というのが本日のテーマである。 まずはストーリー。 ドイツ上空で発生した...

Category: 海外作家 シーラッハ, フェルディナント・フォン    01 24, 2016
フェルディナント・フォン・シーラッハ『カールの降誕祭』(東京創元社)
 フェルディナント・フォン・シーラッハの『カールの降誕祭』を読む。このところシーラッハは長編の紹介が続いていたが、本書は昨年の11月に刊行された久々の短編集。しかもシーラッハ流のブラックなクリスマス・ストーリー集である。 収録作は以下のとおり。Der Bäcker「パン屋の主人」Seybold「ザイボルト」Carl Tohrbergs Weihnachten「カールの降誕祭(クリスマス)」  「パン屋の主人」はなんと長編『コリーニ事件』のス...

Category: 海外作家 シーラッハ, フェルディナント・フォン    06 09, 2015
フェルディナント・フォン・シーラッハ『禁忌』(東京創元社)
 フェルディナント・フォン・シーラッハの『禁忌』を読む。短編集『犯罪』で華々しいデビューを飾ったシーラッハの第二長篇である。 ドイツの名家に生まれたゼバスティアンは、文字に色を感じることのできる”共感覚”の持ち主だった。自分だけが認識できる世界で生きる彼は、他の誰とも心を通わせることができない。内面に深い孤独を抱えるゼバスティアンだが、やがて写真の世界に魅せられてカメラマンとして成功する。だがその矢...

Category: 海外作家 シーラッハ, フェルディナント・フォン    05 19, 2013
フェルディナント・フォン・シーラッハ『コリーニ事件』(東京創元社)
 フェルディナント・フォン・シーラッハの『コリーニ事件』を読む。『犯罪』という優れた短編集で注目を浴びた著者の、初の長篇。 老齢の大物実業家がベルリンにあるホテルの一室で殺害された。犯人は六十七才になるイタリア人のコリーニで、事件後にそのまま自首し、即刻逮捕されていた。 新米弁護士のライネンに、そのコリーニの弁護を受ける意志があるかどうか裁判所からの問い合わせがあった。大手弁護士事務所に所属せず、...

Category: 海外作家 シーラッハ, フェルディナント・フォン    03 10, 2012
フェルディナント・フォン・シーラッハ『罪悪』(東京創元社)
 昨年、『犯罪』で注目を浴び、年末のミステリランキングではどれも上位にくいこんだフェルディナント・フォン・シーラッハ。その彼の第二短編集が早くも登場。本日の読了本は『罪悪』である。 Volksfest「ふるさと祭り」DNA「遺伝子」Die Illuminaten「イルミナティ」Kinder「子どもたち」Anatomie「解剖学」Der Andere「間男」Der Koffer「アタッシュケース」Verlangen「欲求」Schnee「雪」Der Schlüssel「鍵」Einsam「寂...

Category: 海外作家 シーラッハ, フェルディナント・フォン    07 10, 2011
フェルディナント・フォン・シーラッハ『犯罪』(東京創元社)
 この週末は大阪へ出かける。会社の部下の一人がめでたく結婚ということで、その披露宴出席のためである。そういえば久々の関西、これはついでに大学時代の同級生たちと飲もうと考え、披露宴の後は京都へ移動。そのまま同窓会、二次会と、しこたま飲む。 いやあ、それにしても実によく飲みました。そもそも披露宴は夕方スタートだったのだが、あまりの暑さに披露宴前からバーで一人ビール、披露宴ではシャンパン、ビール、白ワイ...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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