Posted in "海外作家 ブロック, ロバート"
- Category: 海外作家 ブロック, ロバート 08 01, 2015
- ロバート・ブロック『予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖』(扶桑社ミステリー)
- ロバート・ブロックの『予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖』を読む。ジョン・コリア、チャールズ・ボーモントに続く扶桑社ミステリー版異色作家短編集の第三弾である。 収録されているのは、初訳作品に加え、これまで我が国の雑誌やアンソロジーでしか収録されていなかった作品ということで、お得度もなかなか。でもそれって要は落ち穂拾い的な作品集なんじゃないのという不安も無用。内容的にもお得度は高い。 Method for Murde...
- Category: 海外作家 ブロック, ロバート 08 19, 2009
- ロバート・ブロック『切り裂きジャックはあなたの友』(ハヤカワ文庫)
- ロバート・ブロックの『切り裂きジャックはあなたの友』を読む。ハヤカワ文庫版のちょっと古めの短編集。 ブロックの作品集だから基本的にアベレージが高いのはわかっているのだが、同時に古き良き時代のホラー、という印象も改めて感じとれた。 理由としては、やはりそのベタベタな、いかにも恐怖小説した語り口によるところがまずある。また、ブロックといえばラストのどんでん返しも特徴のひとつだが、これが予測できるか...
- Category: 海外作家 ブロック, ロバート 03 27, 2006
- ロバート・ブロック『血は冷たく流れる』(早川書房)
- 本日の読了本は、ロバート・ブロックの『血は冷たく流れる』。言わずと知れた異色作家短篇集の一冊で、恥ずかしながら未読のままだったロバート・ブロックの巻だ。まずは収録作。The Show Must Go On「芝居をつづけろ」The Cure「治療」Daybroke「こわれた夜明け」Show Biz「ショウ・ビジネス」The Masterpiece「名画」I Like Blondes「わたしの好みはブロンド」Dig That Crazy Grave!「あの豪勢な墓を掘れ!」Where the Buffalo ...
- Category: 海外作家 ブロック, ロバート 05 23, 2003
- コリア・ヤング『トッド調書』(ハヤカワミステリ)
- 複数のペンネームを持つ作家は別に珍しくもない。例えばウイリアム・アイリッシュとコーネル・ウールリッチ、エド・マクベインとエヴァン・ハンター、ディクスン・カーとカーター・ディクスンとか。これら御大になるとどちらの名義も有名で、複数のペンネームを持っていること自体はほとんど気にならない。知らない方が悪いってなもんである。 また、メインの名義は知られていても、他方の名義が知られていない場合もある。エラ...
- Category: 海外作家 ブロック, ロバート 03 15, 2002
- ロバート・ブロック『夢魔』(青弓社)
- なんだか打ち合わせだらけの一日。横浜、赤坂、神保町と駆けめぐる。少し楽になったかと思ったら、またぞろ仕事が増えてきて、危険な兆候。 読了本はロバート・ブロックの『夢魔』。ゴシックホラーの大御所にして短編の名手ブロックの短編集で、中田耕治による日本オリジナル版。一般の人には映画『サイコ』の原作者と言った方が話は早いだろう。 当然だが、つまんないわけがないのである。行間から滲み出る怖さというか、その...