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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in 09 2004

ノルベルト・ジャック『ドクトル・マブゼ』(ハヤカワミステリ)

 本日の読了本は、ポケミスの名画座シリーズからノルベルト・ジャックの『ドクトル・マブゼ』。
ポケミスの名画座シリーズといえば、多少の古くささはあるものの概ね上質であり、十分に楽しめるものばかり。だが今回読んだ『ドクトル・マブゼ』は遂に最後まで楽しむことができなかった。
 ドイツ犯罪界の帝王たるマブゼ博士と、正義感に燃える検察官ヴェンクの戦いを描くというストーリーだが、とにかく善悪どちらの主人公も語りが多すぎ、それが気になって気になってしようがない。昭和初期の国産探偵小説にも似たようなパターンはあるのだが、そっちはなぜか気にならないというかむしろ楽しめるのだが、この違いはなんだろう? 
とりあえず考えるのが面倒なので個人的宿題。


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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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