東京ビッグサイトで行われている『WPC TOKYO 2006』やら『eドキュメントJAPAN 2006』等を視察。
まあ仕事絡みなのでそちらの話題はともかくとして、それよりも乗換駅、豊洲の駅前の発展ぶりに驚いてしまった。そういえばキッザニアなんていうのも、豊洲であった。あれは正直、考えて実行してしまったやつに心底感心する。メキシコが発祥の地、というのもまた驚きである。
読了本は引き続きロバート・B・パーカーから『沈黙』。
ホークの恩人の息子が窮地に陥っている。ネヴィンズというそのアフリカ系アメリカ人は大学の教授だが、ある学生と同性愛の関係の末に自殺に追いやってしまい、それが原因で大学の終身在職権を失おうとしているという。一方、スーザンは友人が別れた夫からストーカーに遭っているので助けてほしいと相談される。スペンサーが調査を開始した二つの事件は、やがてスーザンとスペンサーの関係に微妙な影を落とし始める……。
二つの事件を語るためにいつもよりは長めの作品。単に長いだけではなく、事件そのものが久々に骨のあるものだし、『チャンス』あたりに比べると程良い緊張感があるのがいい。シリーズ中でも悪くはない部類だろう。
シリーズのファンに対しては、ホークの若い頃についての言及がある点に注目。また、マイノリティに対するスペンサーの考えを率直に表した作品としても記憶しておきたいところだ。