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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in 05 2008

フランセス・アッシュクロフト『人間はどこまで耐えられるのか』(河出文庫)

 人間はどこまで耐えられるのか

 10日の日記でも少し触れた『人間はどこまで耐えられるか』を読み終える。人間が暑さや寒さ、高さといった極限状態にどこまで耐えられるかを考証したノンフィクションだが、いやいや、これは面白いわ。

 単なる科学的アプローチだけではないのがミソ。例えば、人類はかつてどのように高さに挑戦していったのか、そういった戦いの歴史も解説してくれるし、体験者のコメントなどもちゃんと押さえている。
 何より凄いと思ったのは、こういう極限に挑戦したのが、冒険者たちというよりは、むしろ科学者たちであったことだ。大変な危険を伴うこれらの実験はとても他人にお願いできるものではなく、自らの身体で検証するしかない。そしてそんな挑戦の結果、科学者の予想を常に裏切ってきた人間の凄まじい順応力が垣間見える。
 冒険小説の副読本としてもオススメ。


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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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