NHK-BSの『SHERLOCK(シャーロック)』を観る。といっても、1話、2話をすっかり見逃しているので、かろうじて録画しておいた3話「大いなるゲーム」からという始末。
とりあえず出来映えの方は満足できるレベル、っていうか、噂どおりかなり面白いわ、これ。
シャーロック・ホームズ譚の世界観やキャラクター設定を現代にアレンジし、そこかしこに原作のエッセンスを盛り込んで見せる。シナリオはオリジナルだが、推理の要素をきちんと前面に押し出した物語なので、ミステリファンも納得。
原作を読み込んでいれば楽しさもさらに倍、ってところか。
何よりいいのは、ビジュアル面。
単にファッショナブル、クールというのであれば、これまでのミステリ映画やドラマでもあったが、本作ではそれらに加えて「推理するという行為」を非常にスタイリッシュに見せてくれる。映像を重ねたり、コマ送りやクローズアップ、さまざまな手法を用い、「推理する行為」をここまで演出して盛り上げることができるというのが素晴らしい。映画『シャーロック・ホームズ』でも独特の見せ方をしていたが、それをさらに進化させた感じ。
ラストシーンひとつとっても、制作者たちの意欲が伝わってくるようで、とにかく要注目のシリーズになりそう。
見逃した分はNHKオンデマンドでも視聴できるようだが、ううむ、面倒だからDVD出ないかね、早く。