本日、『探偵小説三昧』が40万アクセスを達成いたしました。加えてすっかり忘れておりましたが、今月18日でブログをスタートして五年が過ぎたのでありました。ちなみに日記自体を書き始めてからは十年ということで、こんなに長く続けられるとは当時夢にも思いませんでした。これもひとえにご来訪いただいている皆様方のおかげと、心より御礼申し上げます。今後とも『探偵小説三昧』をご贔屓のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
本日はワーナー・マイカル・シネマズむさし村山で、公開されたばかりの『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』を鑑賞。監督は前作同様、ガイ・リッチー。
本作では前作のラストで少しだけ顔を見せたホームズ生涯のライバル、モリアーティ教授が全面的に登場する。ヨーロッパの政情を混乱させ、莫大な利益を上げようとしているモリアーティに対し、ホームズは新婚旅行に出かけたはずのワトソン医師を巻き込み、さらには兄のマイクロフト、ジプシー一味とも協力して、モリアーティの野望を阻止しようとする、というお話。

まあ、聖典からはかなり遠いところにきたロバート・ダウニー・Jr版ホームズだが(笑)、いやほんと、これはこれで十分に楽しい。
正直、謎解きという要素はもうほとんど皆無に近くて、魅力のほとんどはキャラクターやアクション頼み。それでも前半のバタバタと思っていたシーンが実はけっこう伏線だったりして、それをラストで一気に回収するところなどはなかなか見事であった。
ただ、あれだ。製作者がどの程度意識しているのかわからないが、ホームズとワトソンの関係がまあ、何ともBL的で(笑)。特にワトソンの男っぽさ、活躍ぶりは前作以上で、ホームズの危機を救うことも一度ならず。そりゃホームズもたまらんだろうなぁ。とはいえ、それをツンデレで返すところがいかにもホームズではある(笑)。
聖典ありき、という人はしんどいだろうが、エンターテインメントとしては十分合格点。今後も楽しみなシリーズになってきたかな。