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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in 11 2021

『Re-Clam vol.7』、『Re-Clam eX vol.3』&『ミステリマガジン750号』

 クラシックミステリの同人誌『Re-Clam vol.7』、その別冊の『Re-Clam eX vol.3』が先日到着。本日は『ミステリマガジン750号』を購入。
 『Re-Clam vol.7』は森英俊氏とジョゼフ・カミングスの特集、『Re-Clam eX vol.3』はクロフツの短篇特集、『ミステリマガジン750号』は年末恒例「ミステリが読みたい!2022年版」である。

 

 『Re-Clam vol.7』は相変わらず企画が面白い。ジョゼフ・カミングズの作家特集などはまあ普通だが(いや、商業誌では決して特集できるような作家ではないから、全然普通じゃないんだけど)、森英俊特集というのがやはり驚く。
 森氏といえば、もちろん海外のクラシックミステリに関する紹介や翻訳などでその名は知られているし、その貢献度は素晴らしいと思うが、基本的には裏方、しかもまだまだ現役でやっている方だ。だから作家であればともかく、評論家や翻訳者あたりだとよほど高名な人でないかぎり特集されることはない。しかも最近は専門的であっても作家特集が組まれるのは亡くなったときぐらい。
 そういった現状を踏まえたかどうかはともかく(笑)、今回の企画はかなり攻めていて面白い。まあ、『Re-Clam』はこれまでもシャーロック・ホームズのライヴァルだったり論創海外ミステリを特集するなど、メジャーどころが決してできない企画ばかり組んで楽しいかぎり。マニア相手の同人誌だから、そりゃあハードルが高いところもあるけれど、たとえ初心者であってもミステリ好きが読めばちゃんと面白いのである。なあに、多少わからないところがあってもネットで調べればいいし、それでもわからなければすっ飛ばして読めばよいいのだ。
 ともあれ連載記事も含めて、非常に楽しくタメになる雑誌である。なお『Re-Clam eX vol.3』は短篇集なので、感想は別の機会に。

 さて、一方の『ミステリマガジン』。ミステリ出版業界ではやはりメジャー的存在だが、その特集がマンネリすぎて本当に悲しい。
 750号の特集は年末恒例「ミステリが読みたい!2022年版」。さすがにこればかりは企画云々を言ってもかわいそうだが、それにしてもベストテンに関しては後発なので、もう少し内容を工夫すべきだろう。現状は、ほんと、結果と投票者のコメントだけだなので、いくらなんでもスカスカすぎる。
 ちなみに海外ランキングのベストテンでは、順位はともかくラインナップはほぼ予想どおり。でもいくつかは個人的に完全ノーマークだった作品もあって、なかでも『彼と彼女の衝撃の瞬間』は気になる一冊。
 なお、1位は読んだばかりのアレでびっくり。

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sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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