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『ブラッドリー夫人の推理/迅速な死』
ミステリチャンネルで録画した『ブラッドリー夫人の推理/迅速な死』をようやく観る。セレブなブラッドリー夫人はいかがなものかという気はしたが、ミステリとしてはいい線いっている。ごくごく限定された状況での犯罪なので、よく考えればネタも犯人も予想できる範囲だが、それでも伏線などは実に丁寧に張って、真面目に推理ドラマを作ろうとするところに好感が持てる。ちなみに『迅速な死』はグラディス・ミッチェルの長編デビュー作のはずだが、このレベルなら翻訳を出してもいいのではないかなぁ。
なお、ブラッドリー夫人を演じたのはダイアナ・リグという女優さんだが、『女王陛下の007』でボンド・ガールをやったり『地中海殺人事件』にも出演しているらしい。
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Comments
『毛糸のへび』は『毛糸の毒へび』の間違いでございました。
ジョージは原作ではいない人だったんですね。ドラマではブラッドリー夫人が警部さんと仲良くしてると嫉妬したりしていたので、これはさすがに原作にはない設定だろ~とは思ってたのですが、存在すら思い出せない、と記憶力のなさを嘆いていたところでした(^^;
とりあえず訳が出ている『月が昇るとき』を読んでみようかと思っております。
Posted at 20:05 on 07 17, 2007 by Sphere
Sphereさん
予定では全部録画して観るつもりだったんですけどねぇ。実に羨ましい限りです。とりあえず『毛糸のへび』は要チェックですね。了解です。
あ、運転手はドラマ独自のキャラですよね? ブラッドリー夫人の考えを言葉にするための相手が必要だったということでしょうね、ドラマ的に。間違ってたらごめんなさい(^_^;)
Posted at 20:58 on 07 16, 2007 by sugata
『ブラッドリー夫人~』、最終回第5話まで全部見終わりました。毎回ジョージと二人で他人の家を無断で調べ回ってるだけ、という気もしますが、雰囲気が良いし面白かったです。
『迅速な死』はデビュー作だったんですね。ドラマのうち日本で訳されてるのは『月が昇るとき』だけのようですが、全部翻訳出してほしいものです。特に最終回の『毛糸のへび』。
ところで運転手のジョージが毎回活躍しているのですが、原作でもこんなキャラなんでしょうか。唯一読んだ『ソルトマーシュの殺人』ではそんな人がいたかも覚えてないんですが(^^;
Posted at 20:02 on 07 16, 2007 by Sphere
ジョージ、『迅速な死』では被害者役をやらされてバスルームで溺れそうになってましたけれども、そうですか、あんな目に遭わされてもブラッドリーさんに片思いでしたか(苦笑)。いや、ああいう目に遭うからこそ片思い?
『月が昇るとき』もよござんすよ。ジョージの代わりに少年が助手役をつとめたりしますが、さすがに嫉妬はいたしません。
Posted at 00:42 on 07 18, 2007 by sugata