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レン・ワイズマン『ダイハード4.0』
先日、天城一氏の訃報に接したばかりだというのに、今度はアイラ・レヴィンの訃報だ。11月12日に亡くなっていたらしいのだが、ううむ、気が滅入るのお。アイラ・レヴィンと言えば作品数こそ少ないものの、『死の接吻』や『ローズマリーの赤ちゃん』という大傑作を残した才人である。晩年の作品がかなりアレだっただけに、もうひと花咲かせてもらいたかったのになぁ。残念至極。
もう火曜になってしまったが、ちょっと遡って日曜に観たDVDのことなど。物は『ダイハード4.0』。
シリーズ第一作の『ダイハード』は、テロリストに占拠され外部から閉ざされた高層ビルを舞台にするという、一種の巨大な密室劇でもあり、その内部で必死に戦い抜く等身大の刑事という設定がこれまたいい味を出したアクション映画のひとつの到達点でもあった。ところがシリーズを重ねるにつれ、主人公はスーパーマン化し、魅力的な閉鎖空間という設定も手放してしまったこともあって、その魅力は半減もいいとこであったわけだが、本作『ダイハード4.0』は久々に楽しい作品に仕上がっている。
サイバーテロに関する作りが意外にしょぼく、相当にテキトーなシナリオだが、そこさえ目をつぶれば、さすがにアクションシーンはなかなかのものだ。ただ、こちらの予想を超えるアクションの連発とはいえ、もはやリアリティは欠片もなく、大作アクション映画というよりアクション映画のパロディ状態ではある(笑)。それが楽しめる人なら。
もう火曜になってしまったが、ちょっと遡って日曜に観たDVDのことなど。物は『ダイハード4.0』。
シリーズ第一作の『ダイハード』は、テロリストに占拠され外部から閉ざされた高層ビルを舞台にするという、一種の巨大な密室劇でもあり、その内部で必死に戦い抜く等身大の刑事という設定がこれまたいい味を出したアクション映画のひとつの到達点でもあった。ところがシリーズを重ねるにつれ、主人公はスーパーマン化し、魅力的な閉鎖空間という設定も手放してしまったこともあって、その魅力は半減もいいとこであったわけだが、本作『ダイハード4.0』は久々に楽しい作品に仕上がっている。
サイバーテロに関する作りが意外にしょぼく、相当にテキトーなシナリオだが、そこさえ目をつぶれば、さすがにアクションシーンはなかなかのものだ。ただ、こちらの予想を超えるアクションの連発とはいえ、もはやリアリティは欠片もなく、大作アクション映画というよりアクション映画のパロディ状態ではある(笑)。それが楽しめる人なら。
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じっちゃんさん
『ブラジルから来た少年』もいいですねぇ。
長編は確か7作書いているはずですが、よく考えると、オススメといえるのは『ブラジル~』『死の接吻』『ローズマリーの赤ちゃん』を加えた3作だけですから、意外に出来不出来の差が激しい作家だったんですね。
Posted at 13:31 on 11 20, 2007 by sugata