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 リニューアルした『ミステリマガジン』。ひととおり目を通してみたが、ぎりぎりのところで踏みとどまっているといったところか。
 小説についてはやや国産ものの割合が高くなっており、企画物やエッセイでも国産作家を扱ったネタが多い。だが同時に「「新・世界ミステリ全集」を立ち上げる」みたいな海外物の企画も始まるなど、まさに一進一退(笑)。『ジャーロ』の例もあるので油断は出来ないが、まあ、もう少し様子を見ますか。

 ただ、今回のリニューアルで最初に抱いた気持ちは変わらない。
 「海外・日本を問わないミステリの総合誌へと変貌する」というと聞こえは良いが、売れない海外ミステリだけでは商売にならないから、てっとり早く国産の人気作家も入れて売上げを増やしましょうという、ということだ。
 いや、別に商売を優先しても全然かまわないのだよ。っていうかむしろ当たり前のことだろう。ボランティアでやってるわけでもなし。こちらも同じ業界にいるので、そういう台所事情は理解できる。
 ただ、その価値を自ら低めようとする方針変更が、海外ミステリファンたる管理人としてはまったく理解できないだけである。以前の日記でも書いたが、「それならそういう雑誌を作ればいいんじゃないの?」ということ。
 昔から『ミステリマガジン』を贔屓にしているファンは、当然海外ミステリを読みたかったり、海外ミステリに関する情報を知りたいと思ってるんじゃないのか。そんな簡単にお家の事情で、看板雑誌の方針まで変えちゃっていいのだろうか。
 方針変更、商売優先、大いにけっこう。ただ、今回のやり方は、読者との温度差があまりにありすぎる。

 奥付や表紙を見てひとつ、気がついたこと。
 今号から正式な雑誌名が、『ミステリマガジン』が『ハヤカワミステリマガジン』になった模様。これは何か意味があるのだろうか?


テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌





猫&猫さん

はじめまして。コメントどうもありがとうございます。

猫&猫さんの仰ることはよくわかります。
ただ、「ミステリマガジン」はそもそも「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」としてスタートし、50年以上も海外ミステリ専門誌としてやってきた歴史があるので、雑誌名にこだわる必要はまったくないのではないでしょうか。

雑誌名に関係なく、「日本で唯一の海外ミステリ専門誌」という認識を、読者は「ミステリマガジン」に対して持っているはずですし、そういう認識に恥じない質量を維持してきたことが、「ミステリマガジン」の最大の意義であり功労であると思います。

そういった背景があるにもかかわらず、これまで贔屓にしていたお客を失望させてまで、その看板を塗り替えるというのは、果たしていかがなものか? というのが今回のリニューアルに対する私の実感です。

大学の例えでいいますと、
「これまで西洋哲学が非常に充実していた当大学の文学部哲学科でしたが、新たに日本の哲学も扱います。しかし予算の関係もありますので、西洋哲学の教授陣や授業のコマ数は、これまでの半分とさせてもらいます」
と、なるわけです。
しかも日本で西洋哲学を学べる大学が今やこの1校しかない、という状況でしたから、これでは西洋哲学を学んでいる学生は困ってしまいますよね。

ただ、私も一応大人です(笑)。早川書房も商売でやっているのですから、売るためには方針変更もやむを得ないことだとは思います。
また、海外物が減ったとはいえ、興味が持続する程度には頑張ってくれてますので、個人的にはまだまだ買い続けるのも確かです。
それでも長年の愛読者としては、やはり元のスタイルに戻ってほしいし、せっかくブログをやっているわけですから、こうして意思表示だけはしておきたいのですよ。
長文になってしまいましたが、こういうことで、ご理解いただけたでしょうか。
【2008/02/15 01:02】 URL | sugata #-[ 編集]

これは、なかなか難しい問題だと思いますね。
というのは早川書房の方針は、実は<正論>
名のです。海外・日本の区別無く「ミステリーを掲載
する」ということですよね。
これって、「当大学の文学部哲学科では、西洋の哲学者
だけではなく、日本の哲学者も今後は研究・教育の
対象とする」という主張と、まったく同じなわけです。

こう言われると、表立って反論できないわけです。
哲学科なのに会計学しか教えない、というのならば
詐欺に近いわけですが、「ミステリマガジン」が
(日本・海外を問わずに)ミステリを掲載する、というのならば、橋本弁護士(笑)でも反論しにくいでしょう。

僕のように英米のミステリに親しんでいる者としては
寂しいですが。
【2008/02/14 05:00】 URL | 猫&猫 #jg3SrIu2[ 編集]

kazuouさん
そう、デザインは割にいいですね。あとは今後の内容がどうなるかですが、『ジャーロ』もあっという間に変貌していきましたからね、あれは少なからずショックでした。
「私の本棚」なんていう企画にしても、ありがちとはいえ嫌いじゃないのですが、あれを海外作家でやってくれれば、それだけで買うんですけどね(笑)。そういえば今はなき『EQ』は、正にその作家探訪をやってましたが、今思うと大変だったんだろうなとは思います。
【2007/11/26 00:14】 URL | sugata #-[ 編集]

今回はまた、微妙なリニューアルですね。
海外作品ファンとしては、ちょっと改悪された、という感じです。でも海外作品もそれなりにあるわけで、今のところは様子見、といったところでしょうか。
カラーページがあったり(二色刷りはあったけど、四色カラーって、もしかして初めて?)するのには驚きましたけど。
表紙と紙面デザインに関しては、よくなったかもしれません。森ヒカリの目次デザインはかなり良いかも。
【2007/11/25 21:36】 URL | kazuou #-[ 編集]















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