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 なんと御歳九十になろうという土屋隆夫の新作が光文社から出た。『人形が死んだ夜』である。しかも通常の単行本だけではなく、デビュー作の『天狗の面』とカップリングした函入りの特別限定版まで出るという。
 しかし権田萬治氏の解説を特別収録しているとはいえ、『天狗の面』は当然読んでいるし、ここはおとなしく通常版を買おうと書店に向かったときの話。
 職場近くの某大書店では、入り口すぐのところに新刊の棚がある。けっこうミステリをいいポジションで扱ってくれて、新刊チェックには非常に助かっているのだが、本日も一目で発見。おお、あるある。棚に並んで燦然と輝く通常版&限定版。限定版はさすがに力の入った装丁である。だが、ここは我慢して通常版だ。すでに読んだ本、文庫で持っている本を、なぜわざわざハードカバーで買いなおす必要がある? 自分に言い聞かせながら、通常版に手を伸ばす。そのときであった、ふと限定版を見ると、何やら函の左隅に黒インクで印刷が。

「1000部限定特別セット版 0484/1000」。

 ガーン。限定版はまさしく文字どおりの1000部限定だったのだ。しかもシリアルナンバー入りだよ。おまけに棚には限定版がその1冊しか残されていないではないか。その瞬間、限定版は管理人の手中にしっかりと収まっていたのだった。もはや一片の迷いもなし。

 光文社の思うつぼにまんまとはまってしまった……。


テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌





まゆきさん

いや~、食玩とか買うのと感覚があまり変わらないのが、我ながら恥ずかしいです。まあ、いいオヤジですから、これぐらいじゃバチが当たらないと思いたい。

それはそうと、「土屋先生の女性観にひっかかる」というのは、なるほどと思います。私も以前から、叙情派ミステリーとして名高いわりには、女性描写がいまひとつずれてるような印象を持ってました(特に短編とかに多い気が)。
最初は時代のせいかとも思っていたのですが、現代でもツッコミ入れたくなる作家さんはいますし、ま、それも含めて土屋隆夫の個性ではないでしょうか。
【2007/12/14 02:27】 URL | sugata #-[ 編集]

思わず笑ってしまった微笑ましい日記、その後、限定版は本棚の素敵なところに鎮座ましましているのでしょうか?
シリアルナンバーって憎いですよね。それがあると絶対買わなきゃ!と思ってしまいます私も。
土屋先生はまだお元気なのですね!素晴らしいミステリをお書きの尊敬する作家さんではありますが、土屋先生の女性観がひっかかって、購入するまでには至らないという、心の狭い女性読者ですv-35
【2007/12/13 12:23】 URL | まゆき #iydQorAY[ 編集]















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