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 つい先日のこと。埼玉の入間に、店舗数が約180、延べ床面積は東京ドームの約二倍という国内最大級のアウトレットモール「三井アウトレットパーク入間」がオープンした。調べてみると自宅からわずか20km。おお、これは行かねばなるまい。ただオープンして最初の週末なので、心配なのは渋滞だ。しかし、そこは早起きで何とでもなるはず。と思っていたら、結局20kmを行きつくのに二時間という大渋滞。着く前に疲れちまったよ。
 肝心の内容だが、同じ三井系列のアウトレットモール(南大沢とか)などと雰囲気は似たようなもので、その規模が大きくなっただけと思えばよい。ただ、店舗総数に比べてファッション関係の店が多すぎるか。ファミリーが多いのでもうちょっとキッズ向けの店などがあっていいし、雑貨等の店も思ったより少ないなぁ。全体的にバラエティに欠ける気がする。まあ、どちらにしても、この渋滞と混雑でまだそれほど楽しめるとは思えない(苦笑)。気になる人はもう少し混雑が落ち着いてからどうぞ。
 あ、ちょっと珍しかったのは、揚げたてを食べられるミニドーナツのお店。カロリーは気になるけれど、パンケーキに食感が近くてなかなか美味でした。


 最相葉月の『星新一 一〇〇一話をつくった人』をようやく読み終える。本書についての説明などいまさら不要だろう。日本のSF界を支え続けた星新一の生涯を描いた精緻なノンフィクションであり、講談社ノンフィクション大賞や日本SF大賞も受賞している。
 読んでみればそれも納得。ここまで星新一の生涯を、そして人となりを、線として描いた文章はかつてなかったはず。特に幼少の頃から若くして星製薬を受け継いだ頃までは、そもそも情報が少なく、よくぞここまでまとめあげたものだと感服。
 著者の最相葉月は流行語にもなった『絶対音感』の作者でもあるのだが、やはりノンフィクション作家としての技量は素晴らしいものがある。実は管理人もノンフィクション系、実用書系の出版に関わっているのだが、このジャンルの書き手に必要なのはまず取材力であり情報収集力。そしてその得られた事実を分解し再構築する能力である。そのスキルが存分に発揮された本書は、星新一のみならず日本SF界の歴史としても読める貴重な一冊だ。文句なしの傑作。

 星新一 一〇〇一話をつくった人

 ただ、実をいうと、星製薬を継いだ頃までは確かに情報としては価値があるのだが、どうしてもリーダビリティは弱い。新一の苦悩や労苦は理解できても、社長という立場を考えれば無責任ともいえる言動もあり、読んでいて辛くなることもしばしば。そんなわけで、やはり引き込まれるのは新一がSF者の集まりに加わり、SF作家として立とうとする辺りからである。小松左京や筒井康隆ら、日本のSF界を背負うことになる面々が一人また一人と現れてくるくだりはさすがに熱い。
 切ないのは「終章」である。新一の残された妻、香代子の視点で書かれたこの数ページの短い文章は、星新一という偉大な作家の正体を、若干ではあるが垣間見せてくれるような気がする。

 最後に野暮を承知で書くと、作家の伝記としては書誌的な部分にも気を遣ってもらいたいものだ。また、年譜なども当然入れるべきではないのか。これは著者というよりもむしろ担当編集者の責であろう。


テーマ:ノンフィクション - ジャンル:本・雑誌





筒涸屋さん

はじめまして。
まあ、すべてが上手く回っている人の伝記も、それはそれで腹が立ったりもするんで、これぐらいの苦悩は必要なんでしょう(苦笑)。

今後ともよろしくです。
【2008/04/26 01:04】 URL | sugata #-[ 編集]

こんにちは。
オレもこの本読みましたよ。
人気作家になってからの苦悩の部分も読んでてシンドかったです。
ではまた。
【2008/04/25 12:28】 URL | 筒涸屋 #-[ 編集]















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