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 星新一 空想工房へようこそ

 『星新一 一〇〇一話をつくった人』を著した最相葉月の監修による、『星新一 空想工房へようこそ』を読む。
 徹底した取材による精緻なノンフィクションとして話題を呼んだ『星新一 一〇〇一話をつくった人』とは正反対の作りで、こちらはビジュアル面を重視した作りとなっているのが特徴。各章は星新一想い出の地、創作の秘密、装画といったテーマを決めて構成されており、それに関連した写真などが豊富に収録されている。
 まあ、新潮社「とんぼの本」というビジュアルブックの叢書の一冊なので、あくまでわかりやすく手軽な本を目指したのだろうが、それにしては悪くない出来で、特に創作メモの写真などは眺めているだけでもけっこう面白い。ただ評伝的な記述は、さすがに『星新一 一〇〇一話をつくった人』と重複することも多くてちと残念。
 あと、星新一の次女である星マリナのエッセイは、さすがに家族でしか書けないであろうネタのオンパレード、しかも軽妙な文体も相まってなかなか読ませる。星新一は、発想のセンスというものを父である星一から受け継いだとかつて話していたが、星マリナもまた父・新一の血を確かに受け継いだようだ。


テーマ:ノンフィクション - ジャンル:本・雑誌




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