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 ポール・ニューマンが亡くなった。いまの若い人にはあまりピンとこないだろうが、管理人が映画にのめり込んでいた頃、銀幕を賑わすスターといえば、常にポール・ニューマンやスティーヴ・マックウィーンといった正当派の男たちであった。チャラチャラしたところなど一切無く、かといってマッチョというわけでもない。一本気であり、そこに渋みと甘さが加わった感じ。まさに男が惚れる男、といったところか。
 ミステリ的な作品も多く、大傑作『スティング』はもちろんとして、他にも『ハスラー』や『評決』『タワーリング・インフェルノ』などといった作品はおすすめ。今でも十分楽しめます。

 で、ポール・ニューマンの訃報記事をネットで読んでいたら、またひとつショックな記事が目に留まる。なんとこれが、ジェームズ・クラムリーの訃報記事。マジですか……。

 とにかく残念としか言いようがない。確かに人生をあまり大切にしていなかった印象の作家だ。だが、まだ六十八歳。寡作ながら、その作品は粒揃いで、同時期に活躍したネオ・ハードボイルドの作家たちと比べても頭ひとつ、いやふたつほど抜けていたように思う。文字どおりチャンドラーの後継者にふさわしい作家だったのだ。最近の作品も素晴らしいが、個人的には初期の『酔いどれの誇り』『さらば甘き口づけ』を読んだときの衝撃がやはり忘れられない。
 これで昨年刊行された『正当なる狂気』が遺作となるわけだが、ああ、これを読んでしまったら二度とクラムリーの新作は読めなくなるのだ。読みたいような読みたくないような。

 ともかくいまは映画界の大スターとミステリ界の大作家、お二人のご冥福を祈るのみ。合掌ーー

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌




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