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 出版芸術社の仁木悦子の本を読んでいて、頑張っている出版社はちゃんと頑張っているなとあらためて思う。
 普通はよほどのことなど無い限り、ミステリ作家の全集的な本など作れはしまい。したがってあえて全集とは銘打たずに、テーマ別で本を作り、その結果として全集としての体を成すのは非常にいい手である。装丁なども完全に揃えているわけではないが、並べたときの違和感がないよう統一感はしっかり出す。できる範囲内でできる限りの工夫をしている。こういう明確な方針を出すだけで、読者もその作家に対する認識が強くなるし、何より買って読みたくなる意識を誘導できる。しかも全集ではなく、それぞれは二~三冊のグループなので、売れなくても途中で打ち切りやすい。これも重要なポイント。
 もちろんそれらが全てではないのだが、そういった努力もなく、他の出版社で火がついた企画にただ便乗するだけではあまりに芸がない。少しは業界に貢献しろってことだ。
 ミステリはあくまで嗜好品だから、作り手の意識を消費者(読者)はけっこう敏感に察知する。それを忘れては未来は無かろう。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌




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