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 「東京国際ブックフェア」が東京ビッグサイトで始まった。実は仕事の関係上、同時開催の「デジタル パブリッシング フェア」の方により興味があったりするのだが、まあそれはおいといて、残念ながら今年は仕事の都合に加えて体調も勝れず(肩こりと首の痛みが最近ひどくて)、行けなさそうな予感。ううむ、無念。


 先日、DVDで佐藤嗣麻子監督の『K-20』をレンタルした。乱歩が生んだ希代の怪盗、怪人二十面相を主人公にした物語だが、原作自体は北村想によるパスティーシュ『完全版 怪人二十面相・伝』である(こっちは未読)。
 映画の方はその原作をさらに捻っており、舞台はなんと第二次世界大戦が起こらず、帝都がそのまま発展した1949年の東京。華族制度の影響によって富の九割が特権階級に集中するという、極端な貧富の差が起こっている社会だ。このパラレルワールドの東京を舞台に、二十面相と間違われたサーカス出身の青年が、汚名返上のため、明智小五郎らと協力して二十面相と闘う様を描く。

 正直、微妙な出来だとは思うが(笑)、乱歩の原作、北村想の原作とは距離を置き、オリジナルの物語に仕上げているところは悪くない。設定からしてファンタジー色を強めているというか、もう最近のハリウッドのアメコミ風なんだよね。帝都の風景、メカのデザイン等々。ところが結果的にそういう演出の数々が独特の昭和ワールドを醸し出している。最近のハリウッド映画と比べちゃ可哀想だが、それでも日本の映画の中ではグラフィックも相当いい線をいっているし、ここが一番の見どころといってよい。
 個人的には、アクションがもっと激しければなぁとか、明智役の仲村トオルがどおにも若すぎて貫禄がないなぁとか、もっとミステリ的なネタが多ければなぁとか、まあいろいろあるんだけど、とりあえず予想よりは楽しめたのでよしとする。少年探偵団とか怪人二十面相とか、変に思い入れがない方が単純に楽しめるかも。


テーマ:サスペンス・ミステリー - ジャンル:映画




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