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 本日より年末年始休暇。初日は毎年のごとく大掃除で終始し、本日は担当分の庭や玄関回り、網戸やらをこなす。あと車が残っているけれど、面倒なので明日に回す(笑)。


 DVDで小田基義監督による『ゴジラの逆襲』を観る。もちろん「東宝特撮映画DVDコレクション」の一本。
 さて、本作のポイントは、『ゴジラ』の大ヒットを受けて急遽作られた続編ということ。なんせ『ゴジラ』の公開が1954年の11月、『ゴジラの逆襲』は1955年の4月というわけで、その間なんと五ヶ月。撮影期間はたった三ヶ月しかなかったというから、いかに『ゴジラ』が期待されていたかがわかろうというものだ。
 だがそうやって商業的にスケジュールを優先したため、仕上がりはいまいち……と断定できないのが、実は本作の最大のポイントなのである。見どころもそれなりにあり、ゴジラシリーズの中でも極めて特異なポジションを占めている作品。

 まず長所を挙げるとすれば、これが特撮史上おそらく初めての怪獣同士の対決ものだったということ(後に怪獣プロレスなんて言い方もされるし、シリーズのその後の迷走振りを見ると決して長所ともいえないのだが)。この作品では戦闘シーンがそこまで確立されているわけではなく、今見るとぎこちなさも多々感じられる。しかし、このぎこちなさが、生物同士の闘いという前例のほとんどない演出に、妙なリアル感を与えている。「あ、これで終わり?」というほど地味な決着など、逆にありそうな感じなのだ。

 ただし、その後の人間とゴジラの対決がもうひとつ冗長で盛り上がりに欠けるのは残念。原作は前作同様、香山滋が担当しているというのに、このバランスの悪さはちょっといただけない。原作絡みで言うと、ゴジラとアンギラスが同時期に出現し、互いに闘いあうという設定もほとんど理由付けがなく、物足りない。
 そして本作最大の欠点が、メッセージ性の低さ。反戦、反原水爆という確固としたテーマによって、大人にも非常にアピールできた『ゴジラ』だが、本作ではパイロットの主人公が勤める水産会社内でしかドラマが進まず、そのメッセージ性は非常に薄れている(戦後の復興をイメージした場面もあるにはあるがとってつけたような感が強い)。

 まとめ。ゴジラの存在意義を大きく落としてまで、興行的都合を優先させた映画ということで、やはり罪は重い。しかし、その副産物として怪獣対決映画の礎を築き上げた意義もあり、ゴジラ映画を語る上では絶対に忘れられない一作である。




















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