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 Twitterでも書いたのだが、ロバート・B・パーカーが亡くなった。死因はまだ不明らしいが、何でも自宅の書斎の机で突っ伏しているところを発見されたというから、最期の最期まで作家としての人生を全うしたということか。正に大往生という言葉がふさわしい。

 意外だったのは享年が七十七歳ということである。翻訳が相変わらず頻繁に出ているものだから、まだまだ若いと思っていたのだが、いつのまにかそんな年になっていたのだな。文庫の著者近影もエネルギッシュな雰囲気のままだし、ファンのイメージは最後まであの写真の笑顔のままだろう。

 個人的にはここのところパーカーの作品にはすっかりご無沙汰だった。それでも四十冊は軽く読んでいるはずだが、その中からベストを挙げるとなると、ありきたりで申し訳ないが、やはり『初秋』になってしまうだろう。パーカーの出世作ということはもちろんだが、日本で起こった折からの冒険小説やネオ・ハードボイルド・ブームを一気に押し上げた功績も忘れてはならない。

 これをきっかけに、パーカーの作品があらためて評価されるような動きも起きるのだろう。最近のスペンサーものを男性版ハーレクインと揶揄する向きもあるとはいえ、やはり一時代を築いた作家である。ここはしっかりと評論家のどなたかが、ミステリにおいてパーカーが果たした役割をまとめておいてもらいたいものだ。

 ――合掌

テーマ:雑記 - ジャンル:日記





saveさん

けっこうなお年ではあったのですが、それにしても元気なイメージしかなかったですからねぇ。あまりに突然すぎてショックがでかいです。
しかもエリック・シーガル氏や柴野拓美氏のニュースとか立て続けに起こったのもきついですね。なんでこういう嫌なニュースは続くんでしょう。
【2010/01/23 23:14】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

R・B・パーカー氏がなくなったのはエリック・シーガル氏と並んで今週のショックのひとつでした。
個人的にベストは『ダブル・デュースの対決』かな。個人的に偶々それを手に取って、ファンになったわけで。
バリバリ訳されていたので、全然若いつもりでいました。翻訳ペースにも変化がなかったもので。

それにしても、書斎の机に突っ伏して亡くなったとは……なんとも感動的というか……まさに作家だとしかいいようがありませんね。
【2010/01/23 19:22】 URL | save #eqP7eH0Y[ 編集]

7kichiさん

同感です。ネオ・ハードボイルドの作家は、私の読書ライフを一気に変えるだけのパワーがありました。その中でもスペンサーやホークの活躍は、ひときわ光るものがあったと思います。


ポール・ブリッツさん

後期の作品は、どうしても苦しいものが多いですね。私もブログにアップしているものだけを読むと、やはりけっこう辛目に書いております。内藤氏もそうだと思うのですが、初期の傑作群があるだけに、どうしても高い水準を望んでしまうところはありますね。難しいところです。
【2010/01/22 02:07】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

やはりわたしも「初秋」ですね。

内藤陳先生の書評シリーズで、パーカーの作品に不満を漏らし不満を漏らし不満を漏らし不満を漏らしながらも延々と新作を紹介し続けていたのが印象に残っています。

あまりパーカーのよい読者ではありませんでしたが、旧作も再刊してほしいところですね。

男性版ハーレクインというのは氏にとってはある意味最上の賛歌でもあったのではないでしょうか。

合掌。
【2010/01/21 18:22】 URL | ポール・ブリッツ #0MyT0dLg[ 編集]

先日、最新作「プロフェッショナル」を読みましたが、まさかこんな事になるなんて(涙)
16歳の時、偶然手にした「ゴッドウルフの行方」に驚喜し、以後20数年たちましたが、氏が描いた世界は私にとってかけがえのないものがありました。
【2010/01/21 17:21】 URL | 7kichi #-[ 編集]















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