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 何となく体調がシャキッとしないせいか、読書ペースもかなり低調。とにかくベッドであろうが電車であろうが、読み始めるとすぐに落ちてしまうのが問題。先週ぐらいに少し寝だめしたつもりだったんだけどなぁ。


 Twitterでも書いたのだが、コロンボで唯一小池朝雄バージョンが残っていなかった『策謀の結末』に、視聴者からビデオが届いて、今後は小池朝雄バージョンで放映されることが決定したようだ。コンプリートボックスを買った身としては、やや複雑な気持ちもないではないが(苦笑)、まあ、これは素直に喜ばしいことと拍手を送っておきたい。
 ちなみにこの小池朝雄版『策謀の結末』は、BSハイビジョンで6月11日、衛星第2でも今年9月に放送される予定とのこと。
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 本日も東宝特撮DVDで御茶を濁す。
 『三大怪獣 地球最大の決戦』は1964年公開で、『ゴジラ』『ゴジラの逆襲』『キングコング対ゴジラ』『モスラ対ゴジラ』に続くゴジラシリーズ第五作。
 この作品は人気そのものは高いはずだが、功罪入り交じったところも多く、いろんな意味で歴史に名を残す一作である。

 もっとも記憶されるべきは、これまで恐怖の対象でしかなかったゴジラが、ついに人間の味方になってしまったことだろう。
 『キングコング対ゴジラ』『モスラ対ゴジラ』あたりで、すでに怪獣バトルが既定路線になりつつあったゴジラ映画だが、本作ではラドンやモスラも登場、これにキングギドラというシリーズ最強の宇宙怪獣をそろえ、怪獣プロレスはタイマンからバトルロイヤルへと発展する(ちなみにタイトルの三大怪獣はゴジラ、ラドン、モスラという地球側怪獣のこと。なんで四大にしなかったのか今もって意味不明)。この怪獣バトルロイヤルがあまりに現実離れしすぎて、もはやどう見繕っても「恐怖」を感じるような絵面でなかったこともあろう。また、キングギドラというより悪役らしい悪役が誕生したせいもあるだろう。さらには、ゴジラ映画の観客が大人から子供へとシフトし、人気が出すぎたこともあるだろう。
 結果、ゴジラはこれまでの悪役というキャラクターが似合わなくなってしまい、畢竟、二枚目スターへと、転進を余儀なくされるのである。
 ただ、それと同時に怪獣映画の本質までもが変質してしまったのは、実に残念としかいいようがない。怪獣は人間を戒める何か、人間が怖れる何かでなくてはならないと考えている管理人としては、この「激しく明るく楽しい」怪獣ものへの変化が今もって悲しい。モスラがゴジラとラドンを説得するシーン、モスラを見送るゴジラとラドンのラストシーンなど、笑えるというより唯々薄ら寒いかぎりである。

 このように怪獣映画を社会派映画としてみれば、怪獣映画の堕落は本作から始まったといえるのだが、悩ましいことに特撮ファンという立場からは、実に見事な一作でもある。もちろんキングギドラ初登場がその理由だ。
 八岐大蛇やドラゴン、龍などがその原型であることは容易に想像できるけれど、それを宇宙怪獣という位置づけで、ここまで見事に造型できるそのセンス。
 空中の火球から出現するシーン、神社の鳥居ごしに見るシーンなどはめちゃくちゃ有名だしカッコイイのだが、それ以外の普通に町並みを破壊するシーンもいちいち素晴らしい。とにかくカット割りが上手いのだ。もしかすると単に撮影技術の制約の可能性もあるのだが、それをまったく感じさせない。飛行するキングギドラと引力光線で壊れる街がカットバック的に交互で映されており、この間が実にいい。ものの本によると、キングギドラの光線は最初、直線的に発射される予定だったが、爆発する町とタイミングが合わなかったので、タイミングを絵的に合わせるためにジグザグな形になったという。
 だが残念なことに、この素晴らしいキングギドラの演技も、怪獣同士のバトルで一気にトーンダウン。ほんと、この落差があまりに惜しい。

 とまあ、功罪半ばする『三大怪獣 地球最大の決戦』とはいえ、本作はそれでも余裕でセーフとしておこう。結局は子供に迎合していったという流れが嫌なのだけれど、本作ではまだまだ大人向けに作られていて、特に人間側のドラマが意外と捨てがたいのだ。
 乱暴にいえば『ローマの休日』+スパイ映画というノリ。ね、面白そうでしょ(笑)?
 某国の王女を巡るこのスパイ映画的部分がかなりしっかりしているので、怪獣が出現するまでの前半もなかなか楽しめるし(というか、むしろ後半より面白い)しかも怪獣が登場するまでのエピソードを、それぞれの怪獣毎に用意しているのも見事。ちなみに脚本は東宝の娯楽映画ではお馴染みの関沢新一。さすがやね。
 もちろん一般の人に今さらお勧めするような映画ではないが、特撮好きにはやっぱりマスト。ゴジラ史だけではなく日本特撮史を語る上でも見逃せません。






>坪井鉄兵さん
はじめまして。
怪獣映画は、その魅力を説明しても、なかなか理解されにくいジャンルではありますが、やはり子供の頃に大画面でゴジラ映画を体験しているのと、していないのとでは、かなりの温度差があるように思います。
私もリアルタイムで観るのは、もう少し後の映画からなんですが、この頃の映画は再上映も多くて、それこそあっという間に洗脳されてしまった感じですね(笑)。

あ、リンクはまったくご自由にどうぞ。今後ともよろしくお願いします。
【2010/05/30 16:33】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

こんにちは、ブログ大変楽しく拝見しております。

三大怪獣はなつかしい。私が子供のとき怪獣が好きで好きで、この映画も何回も見て、親を困らせた記憶があります。キングギドラは最高でした!

他の記事にも興味があり、少しずつ読ませていただきたいと思っています。
 リンクはらせてください。今後ともよろしく。
【2010/05/30 11:23】 URL | 坪井鉄兵 #-[ 編集]















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