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 サッカーのワールドカップが始まって、またしばらくは読書の時間をとられそう。今回は日本代表が不振というか、要は弱いってことなんだが、そのせいもあって国内での盛り上がりはいまいちっぽい。でもたとえ日本が負けようとも、見どころはいろいろあるわけで、特に今回は南アフリカという開催国の問題抜きにしては語れない。それはスポーツとしての見どころではないでしょという意見はなしね。そんな純粋な形で運営されているスポーツなどないわけだから。
 そういう意味では、もう結果が出てしまっているけれど、序盤のアルゼンチンvsナイジェリアとかイングランドvsアメリカとか、こりゃあ必見です。


 ワールドカップも観たいけれど、黙々と進めなければならないのが、東宝特撮映画DVDコレクションの消化。本日は1962年公開の『妖星ゴラス』。
 ひと頃は、日本の特撮映画といえば怪獣ものというぐらい定着した時代もあったが、この時期の特撮映画は意外に幅が広い。特に東宝では、怪獣もの以外にも、宇宙を舞台にしたよりSF色の強いものから怪奇色の強いホラータイプのものまで、特撮の可能性をいろいろと試している感もある。
 本作『妖星ゴラス』も、『宇宙大戦争』の流れを継ぐSF色を前面に押し出した作品で、地球の6000倍の質量をもつという妖星ゴラスが、地球に衝突するという物語。人類は南極に多数の原子力ジェットを建設し、それを噴射させることで地球の軌道を変え、危機を回避しようとする。一応は怪獣も出るけれど、そちらはとりあえず入れておきましたぐらいの感じで、ファンサービスというか興行的な意味合いが強そう。

 ところで惑星衝突なんてテーマは『アルマゲドン』などの例を出すまでもなく、割と周期的に扱われるネタではある。本作の公開当時は宇宙ブームではあっただけに、よけい注目度は高かったと思うが、それをただお祭り的に作るのではなく、科学的な裏付けをいろいろと盛り込んで、大人向けの娯楽作品に仕立て上げているのがいい。
 例えば、作中で紹介される地球を動かすだけのエネルギーの計算などは、東大の天文学の教授に導き出してもらったものだそうだし、無重力空間の動きや星の接近による引力の影響など、さまざまな部分で裏を取っているのが好ましい(そのくせ変なところで科学考証を無視している部分も多いのだけれど)。
 また、科学的な部分だけでなく、政府予算の獲得や冷戦の影響、恋愛ドラマに至るまで盛り込みすぎじゃないかと思うぐらい、小テーマもふんだん。地球を動かすという馬鹿馬鹿しいテーマにどこまで説得力を持たせるか、そこがとにかく見どころだろう。

 見どころといえば特撮的な部分では、南極基地の建設シーンがファンなら必見。よく知られているシーンではあるが、数分ものシーンをほとんどミニチュアの特撮で見せる。今のCGと比べてちゃちいと言うのは簡単だが、いやあ職人芸の極みだよ、これは。

 ただ、上でも書いたが、本作にはマグマというトドっぽい怪獣が出現して南極基地を襲うのだが、これがきつい。非常にしっかりしたストーリーラインがあるのに、なぜとってつけたようなエピソードを?というわけで、当時もすこぶる不評だったという。
 おまけに科学考証という意味でもかなり杜撰。なんせVTOL機によるレーザー攻撃で撃退、しかもパイロット経験のない(おそらく)科学者たちが操縦して戦うというのだから、他のところでけっこう科学しているのに、これではすっかりぶち壊しである。
 ちなみに海外版では、このマグマに絡むシーンは削除されたという(泣)。






>少佐さん
そう、昔の事の方がなぜか覚えているんですよねえ。ここ十年ぐらいはあっという間に過ぎているんで、覚えている暇もありゃしない。

それはそうと『夜の来訪者』は非常によかったですよ。来訪者の正体は小説内では明らかにされていませんが、私は●かと思いますが、ってこれじゃまったく意味不明ですね(笑)。
【2010/06/14 23:37】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

ジョ、ジョギング…本読みがそんな健康的なことしちゃダメっすよw。私なんか3キロなんて歩けもしないだろうなあ…。
『夜の来訪者』は私もちょっと前に読みました。評判通りいいですよねといいたいところかなり忘れてる。来訪者の正体は何だったっけ?
下の『妖星ゴラス』も大昔テレビで観た記憶があります。こちらはsugataさんの感想拝見してもほとんど覚えてたw。浮いてた怪獣もしっかりと。やっぱり昔のことの方が覚えているようになったのね(-_-)
【2010/06/14 21:10】 URL | 少佐 #-[ 編集]















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