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ローレンス・ブロック『やさしい小さな手』(ハヤカワ文庫)
ハヤカワ文庫の「現代短編の名手たち」というシリーズがあるけれど、文庫化が混じっていたり、新味があまりなかったり、傾向が似すぎていたりもするので、なんだかんだとケチをつけられることもあるようだが、とりあえず作品レベルは異様に高いので、少なくとも読んで期待を裏切られることはまずない。
本日の読了本、ローレンス・ブロックの『やさしい小さな手』も、それこそテッパン中のテッパンであろう。登場人物たちの織りなす一片の物語はどれも絶品で、ときにはトリッキーなオチに唸ったり、ときには味わい深い静かな感動があったり。いわゆる異色作家の面白さとは違い、ひねくれたようなところはないけれど、現代的なウィットとユーモアに満ちた楽しさがある。
万人におすすめ……といいたいところなのだが、本短編集に限ってはけっこう下ネタが多いので、そういうのが苦手な人にはちょっとアレかも。いやむしろ望むところです、と仰る人には諸手を挙げてオススメする次第である。

Almost Perfect「ほぼパーフェクト」
Terrible Tommy Terhune「怒れるトミー・ターヒューン」
Hit the Ball, Drag Fred「ボールを打って、フレッドを引きずって」
Points「ポイント」
You Don’t Even Feel It「どうってことはない」
Three in the Side Pocket「三人まとめてサイドポケットに」
In for a Penny「やりかけたことは」
Speaking of Lust「情欲について話せば」
Sweet Little Hands「やさしい小さな手」
It Took You Long Enough「ノックしないで」
A Date with the Butcher「ブッチャーとのデート」
Let’s Get Lost「レッツ・ゲット・ロスト」
A Moment of Wrong Thinking「おかしな考えを抱くとき」
The Night and the Music「夜と音楽と」
以上、収録作。
もう少し個々の感想など書いておきたかったが、実は昨日、飲み過ぎ&ストレス&過労のためだろうが、救急車を呼ぶ羽目になってしまったため(運ばれるまでには至らなかったのでご安心を)、本日はこのくらいでご容赦。
本日の読了本、ローレンス・ブロックの『やさしい小さな手』も、それこそテッパン中のテッパンであろう。登場人物たちの織りなす一片の物語はどれも絶品で、ときにはトリッキーなオチに唸ったり、ときには味わい深い静かな感動があったり。いわゆる異色作家の面白さとは違い、ひねくれたようなところはないけれど、現代的なウィットとユーモアに満ちた楽しさがある。
万人におすすめ……といいたいところなのだが、本短編集に限ってはけっこう下ネタが多いので、そういうのが苦手な人にはちょっとアレかも。いやむしろ望むところです、と仰る人には諸手を挙げてオススメする次第である。

Almost Perfect「ほぼパーフェクト」
Terrible Tommy Terhune「怒れるトミー・ターヒューン」
Hit the Ball, Drag Fred「ボールを打って、フレッドを引きずって」
Points「ポイント」
You Don’t Even Feel It「どうってことはない」
Three in the Side Pocket「三人まとめてサイドポケットに」
In for a Penny「やりかけたことは」
Speaking of Lust「情欲について話せば」
Sweet Little Hands「やさしい小さな手」
It Took You Long Enough「ノックしないで」
A Date with the Butcher「ブッチャーとのデート」
Let’s Get Lost「レッツ・ゲット・ロスト」
A Moment of Wrong Thinking「おかしな考えを抱くとき」
The Night and the Music「夜と音楽と」
以上、収録作。
もう少し個々の感想など書いておきたかったが、実は昨日、飲み過ぎ&ストレス&過労のためだろうが、救急車を呼ぶ羽目になってしまったため(運ばれるまでには至らなかったのでご安心を)、本日はこのくらいでご容赦。
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>空犬さん
ご心配おかけしております<(_ _)>
体調自体はまずまずというか、誤魔化し誤魔化しやってきたんですが、ここのところ気を遣う仕事が多くて疲れてたんでしょうね。休みで気が抜けたのか、はずみでバッと出た感じです。
空犬さんがご紹介されていた西荻のカフェでも行って、ぼーっとしたいところですね。
Posted at 23:28 on 06 21, 2010 by sugata