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 うう、今日も暑かった。夕方あたりからはだいぶ涼しくなってきた感じはするけれど、日中は全然真夏のまんまだね。朝から少し庭の水まきとかやっただけで汗だく。早々にシャワー浴びるのがこれはこれで夏ならではの楽しみなんだけど。


 ミステリの話題目当てで拙サイトに訪れた人ごめんなさい。本日のネタは、またも東宝特撮映画DVDコレクションとなっております(笑)。ものは本多猪四郎監督による『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』。1966年の作品。
 この頃の東宝特撮映画は、ゴジラものが『三大怪獣 地球最大の決戦』や『怪獣大戦争』と徹底した娯楽路線&子供路線に傾くなか、ドラマ性や怪獣物本来の怖さを押し出したものも制作していた。ちょっと前に紹介した『フランケンシュタイン対地底怪獣』もそのひとつだが、本作はその続編というか姉妹編にあたる。

 さて、前作で死んだと思っていたフランケンシュタイン(こっちがサンダ)が、実は生きていたという設定である。しかも、その身体から怪我で剥がれた肉片が海に流れ、もう一体が再生してしまったという展開がなかなか。おまけに、再生して生まれた方(こっちがガイラ)は本能のみで行動する凶暴な性格。人間を食料として暴れ回り、自衛隊が必至の反撃を試みるなか、そこへ本家のフランケンシュタインも現れ……というお話である。
 前作はフランケンシュタインが生まれながらにして抱えている悲劇をテーマとし、水野久美演じる研究所員との心の交流などもしっかり描いていたが、本作では正直そこまでのドラマは追求されていない。むしろ子供向けではない本来の怪獣映画の怖さをテーマとしている印象を受ける。
 例えば大ダコの触手が船員に忍び寄るシーン、例えば船から海を覗いた漁師がガイラを見つけるシーン、そして極めつけのガイラが人間を食うシーン等々、前半は様々なホラー的味つけに満ちている。そもそもガイラは明るいところが苦手という設定もあるものだから、当然暗い場面が多くて、まあ考えたらこれは恐怖映画の常套手段だわな。
 というわけで、人間スタイルの怪獣が対決するという珍しさから、わりと異色作と呼ばれることの多い本作だが、意外に根っこはストレートな怪獣ものなのである。

 やっちまったなと思ったのはラストの不可解な海底火山爆発である。自衛隊の機雷攻撃に誘発されたという理屈は付けられているが、唐突に現れた海底火山に二匹とも呑み込まれて終わりというのは、いやはや何とも。そういえば『フランケンシュタイン対地底怪獣』でも、ラストは地割れに飲まれて終わりだったので、これはこのシリーズの悪しき伝統なのか。
 全体的には非常にうまくまとめられており、十分楽しめただけに、このラストは惜しいなあ。






>清貧おやじさん

ま、見た目は確かに猿人っぽいですが(笑)、一応フランケンシュタインです。
ちなみに狼少女の怪獣版は、たぶん前作の『フランケンシュタイン対地底怪獣』のことだと思います。
あちらはフランケンシュタイン誕生のお話を、けっこうしっかりと見せておりました。



>Ksbcさん

やっぱり皆さん、子供の頃に見てますね-。お互い年がばれそうですが(苦笑)。
サンダとガイラの造型は、私も「うう~ん」な部分もあるのですが、人を食べるシーンだけはこの年で見ても、相変わらずショッキングでした。
子供も観る映画でこれをやるなんて、今ではちょっと考えられないですね。
【2010/08/31 00:55】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

こどもの頃に見た時は、ストーリーは覚えていなかったのですが、あのガイラの造形と人食いがとても恐ろしかった記憶が残っています。
いま見ると少し笑ってしまいそうな感じもします。
でも、人型怪獣という発想は、凄いことかも。
【2010/08/30 08:28】 URL | Ksbc #-[ 編集]

サンダ対ガイラ。
見た記憶は、あります。
フランケンシュタインの怪獣、
というタイトルが付いていたのは知りませんでした。
あれって、フランケンシュタインでしたっけ、
巨大な猿だったような?
細かいところは忘れてしまいました。
どちらかが理性があって、
もう片方が野獣なんですよね。
違ったかな?
狼少女の怪獣版のような話じゃなかったかなぁー
まぁ、とにかく久しぶりに
サンダ対ガイラ
なんていう言葉を聞いて、
懐かしかったです。
【2010/08/30 01:27】 URL | 清貧おやじ #27oFWF9A[ 編集]

>ポール・ブリッツさん

>わたしは、そこに、機動隊にやられまくる学生運動が見えたような気がしました。

これはあるかもしれませんね。なんせ脚本の馬淵薫は入獄経験もあるバリバリの運動家ですから。ラドンやらマタンゴやらヘドラやら、東宝の特撮でもクセのある脚本は、だいたいこの人が担当してると思って間違いないです。

本作については、一応は日本神話の海彦山彦がモチーフになっているようです。一人の人間のなかに善悪の要素があるという見方、同じ人種でも思想の相違によって悲劇は起こるという見方、いろいろな読み方が可能ですね。
【2010/08/29 17:28】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

この映画も好きです。(^^)

サンダ対ガイラの、ガイラって、肉を食う、というだけで、なにも悪意をもって行動しているわけではありませんよね。たまたまそこに「人の肉」が介在しているというだけで(まあそれもなんですが)、存在としては善でも悪でもない、中立的な存在であるといえます。

しかも、ガイラには、ゴジラのような、「想像を絶した恐るべき力」は与えられておりません。端から見ていても、サンダがいなくても自衛隊や地球防衛軍でなんとかなるレベル。

そんなガイラを、もう人類、というか世間は、徹底的に憎み、恐れ、一丸となっていじめる(そうとしか思えない(^^;))のであります。メーサー殺獣光線車でバキバキに撃たれ、もう逃げ惑うしかないガイラは、怖いというよりはただもう哀れであります。

わたしは、そこに、機動隊にやられまくる学生運動が見えたような気がしました。もしかしたら、この作品のテーマは、それかもしれません。

体制のいうがままに植物を食べて受け入れられているサンダのように器用ではなかったガイラは、どうなろうとも死ぬしかなかったのでしょうね。

ただしラストの唐突な海底火山はわたしも許せんぞ!(笑)
【2010/08/29 15:48】 URL | ポール・ブリッツ #0MyT0dLg[ 編集]















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