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 土曜日を日曜まではみだすぐらい使い、何とか九分まで目の前の仕事を片付ける。久々に始発で帰宅。本日は昼過ぎまで爆睡。ほとんど何もできず。

 Twitterでも書いたのだが、土曜には野崎六助氏の『日本探偵小説論』を買った。水声社という版元から出たのが意外ではあるが、まあ出してくれればどこでもいいや。でも元は『ミステリマガジン』の連載なのだから、本来は早川書房が出すべきだよなぁ。どんな事情があったのやら。
 中身の方は、『ミステリマガジン』連載分をまとめたもの。あとがきによると加筆はそう多くはないそうで、再構成に大変苦労したということ(ちなみに水声社のブログで目次が見れます)。

 ついでにポール・アルテの新刊『殺す手紙』も購入。新装開店ポケミスの第三弾だが、今回は装丁ばかりか、中身の組版も思い切って変えており、これにはさすがに驚いた。どのように変えているかは店頭でどうぞ。


 久々に「東宝特撮映画DVDコレクション」を一本消化。本多猪四郎監督による『キングコングの逆襲』。
 東宝は『キングコング対ゴジラ』を製作するにあたり、五年という契約でキングコングの使用権を得ていた。もったいないから、その期限が切れる前にもう一作キングコングで作っちゃいましょうと製作した映画である。ちなみに東宝創立35周年記念映画でもある。
 この映画、ストーリーがちょっと面白い。イギリスの作家サックス・ローマーが創造したフー・マンチューがおそらくモデルだと思われるドクター・フーが敵役で登場。某国の工作員に依頼され、キングコングそっくりのロボット、メカニコングを作り、核兵器の材料となるエレメントXを採掘させようと企む。しかし、エレメントXの磁場の影響でメカニコングはあえなく故障。こうなったら本物に掘らせようとコングを誘拐するが、その野望をくい止めるべく現れた国連調査船の司令官たちの活躍もあってコングは無事に脱出する。怒ったドクター・フーは二代目メカニコングを放ち、コングの後を追わせるが……という展開。
 当時のアジアの緊張関係(おそらく今後継者問題で話題のあの国)や原爆の問題(初代メカニコングが故障するシーンは被曝するイメージとだぶる)を盛り込みつつ、シリアスな路線で見せるスパイアクション風ドラマがミソ。
 キャストも変にコミカルな演出に走らず、好感度大。特に敵役で登場するドクター・フー演じる天本英世と某国の工作員を演じる浜美枝は、妙に気合いの入った演技で実に魅力的だ。
 ただ、怪獣映画ということを割り引いても御都合主義が少々多いのは残念。『キングコング対ゴジラ』と関係あるんだかないんだかはっきりしない不明瞭な設定もいただけない。
 あと、けっこう致命的なのは怪獣同士の格闘シーンがいまいちなところ。前半の敵怪獣として登場するゴロザウルスの、ジャンプ中心という戦い方はどうかと思うし、メカニコングとの戦いはよく見るとずいぶん短く、さっぱりとしたものだ。裏で展開しているヒロイン救出劇の方が尺は長いのではないか。
 というわけで、おそらくン十年ぶりに観ることができた『キングコングの逆襲』だが、いろいろな意味で微妙な出来ではあった。






平山雄一さん

どういたしまして。というか、もう御存じだと思ってました。
野崎六助氏は創作も多いですけど、個人的には、やはり『北米探偵小説論』に尽きます。本書も期待したいですね。
【2010/10/11 11:48】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

「日本探偵小説論」の情報ありがとうございます。早速注文しました。楽しみです。
【2010/10/11 08:44】 URL | 平山 雄一 #-[ 編集]















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