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 先陣を切った早川書房の『ミステリが読みたい!2011年版』に続き、『週刊文春』ミステリーベストテン、原書房の『2011本格ミステリ・ベスト10』ときた年末恒例のミステリランキングも、いよいよ打ち止め。トリを務めるのは宝島社の『このミステリーがすごい!2011年版』である。とりあえずサクッと目を通したみた感想など。


 このミステリーがすごい!2011年版

 ランキングについては最後発の宿命か、それほど新味はなし(あ、例によってすべて海外ミステリの話であります)。ただし、順位の方はかなり違いが見られて、1位の『愛おしい骨』などいかにも『このミス』的。そういう意味では早川、文春と比べてみると面白い傾向が見られそうだ。気が向いたらそのうち分析してみます。

 内容的には昨年とほぼ同様。ランキング本の解説をはじめとして、座談会、アンケート回答などは定番企画として質量十分。特にミステリ作家が自ら新作を宣伝する「私の隠し球」は、読書遍歴エッセイも付いていて、これが隠し球以上に面白くて読み応えもある。
 個人的に最も気になる「我が社の隠し球」の方では、ヴァン・ダインの評伝が国書から出るというニュースに狂喜乱舞。論創社のクイーン企画も気になるなぁ(折衝中とのこと)。

 もちろんダメ企画も健在(笑)。巻頭の芸能人インタビュー、著名人の選ぶベスト3、およそ300ページのうちの100ページを占めている短篇は、本のコンセプトを考えるとまったく不要。
 営業的なことを考えると仕方ない側面はあるのだけれど、ミステリにこういう無粋な企画はそもそも似合わない。もう少し普通にミステリの面白さを伝える企画を練ってもらいたいのだがなぁ。


テーマ:評論集 - ジャンル:本・雑誌





Ksbcさん

個人的にこの手の本で嫌なのはふたつです。ひとつは宣伝臭が強すぎる場合。もうひとつは斜に構えすぎた読者不在のひねくれ企画。
ランキング本が乱立しているせいか、むりやり個性を出そうとして空回りしている気がしますね。もっと普通にミステリを楽しむ術が、山ほどあると思うのですが……。
【2010/12/11 21:52】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

どうも、ブログ完全復活までもう少しかかりそうです。
ただ、読書のペースは復活しつつあるのに…というジレンマを抱えて過ごす今日この頃です。

もう「このミス」は海外のランキングと周辺情報のために惰性で買っている状態です。
まあ、国内ランキングはコチラはあまり興味がないとはいえ、これはしょうがないでしょうからねぇ。高城高のようにこれがきっかけで手にとった作家もいるので…。

とはいえ、昨年からのわけわからない芸能人ものとか、「大賞」受賞者関連の作品が欝陶しい限りです。
以前のくだらないマンガや「バカミス」記事のほうがずっとよかったと思うのは、私だけでしょうか?
来年以降は?てな感じです。

年の瀬とともに寒くなってきました、ご自愛を。
【2010/12/11 16:22】 URL | Ksbc #-[ 編集]















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