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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


本多猪四郎『「ゴジラ」とわが映画人生』(ワニブックス【PLUS】新書)

 本日はミステリから少し離れ、ワニブックス【PLUS】新書から出ている『「ゴジラ」とわが映画人生』を読む。数々の特撮映画を撮り続けた本多猪四郎監督へのインタビュー集で、実業之日本社から出たものの復刻版である。

 「ゴジラ」とわが映画人生

 中身は非常にシンプル。本多監督の半生をほぼなぞりながら、そのときどきでの映画との関わりを語っている。
 出自から始め、山形での少年時代、東京へ来てからの映画との出会い、本格的に映画と接するようになった学生時代、そして東宝の前身PCL映画製作所への入社、ゴジラとの出会い、監督としての作品の数々……。
 本多監督が気の向くままに当時を振り返っているような印象で、それほど突っ込んだインタビューではない。ただ、非常に広範に語ってくれているし、単なる事実だけではなく映画作りのポリシーやクリエイターとしての拠り所といったあたりも一通り押さえているのはありがたい。例えば、ドキュメンタリー映画への志向、戦争体験、科学への関心、黒澤作品で助監督として参加した意味などなど。

 第三者が考察しているわけではなく、本多監督の語りだけで構成されているので、おそらくマニアには物足りない部分もあるのだろうが、当方のようなヌル目の特撮映画ファンにはちょうどいい感じで、それなりに楽しめる一冊であった。円谷本も読みたくなってきた(笑)。

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Comments

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空犬さん

もちろん買ってます(笑)。新書で復刊、というのがありがたいですね。この形にしたことでコストパフォーマンスも十分な感じです。

円谷本は、そう、例のやつです。あれだけのものになると、なかなか通勤で読むというのも難しくて……。ま、そのうちにぼちぼちと。

Posted at 00:24 on 01 30, 2011  by sugata

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円谷本もぜひ

やっぱり、買ってますね(笑)。こういう復刊はうれしいですね。
たしかに、内容はそんなに突っ込んだものではないかもしれませんが、やはり本人語りというのは貴重だと思うのですよ。とくに、新書ぐらいの値段・ボリュームで、この世界を見渡せるのは貴重ですよね。

円谷本、例の評論集成ですか? あれは必読ですよ。ボリュームもすごいし、内容も濃いので、がんばって読まないとちっとも進まなくて、うれしい悲鳴です。

Posted at 22:56 on 01 29, 2011  by 空犬

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Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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