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 本日は家で愛犬二匹と留守番。洗濯やら掃除やらペットの散歩やら買い物やらを片付けると、もう午後四時ではないか。まあ、起きるのも遅かったんだけどさ。
 とはいえ、このままではほぼ家事だけで一日が終わるので、とりあえずシャワーで汗を流し、冷えたビールとともに東宝特撮DVDコレクションの消化に突入。ゴジラシリーズ第11作の『ゴジラ対ヘドラ』である。監督は坂野義光。公開は1971年。

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 『ゴジラ対ヘドラ』はシリーズ中でも屈指の異色作として知られている。
 当時、非常に深刻化していた公害をテーマにしていたことはもちろん、時代背景としてこれもやはり当時流行していたサイケやモラトリアムといった要素も取り込んでいること、また、シリーズ中でも珍しい残酷な描写が多数なされていること、さらには幕間にアニメが挿入されていること、何よりゴジラが空を飛んでいることなどなど。
 ま、最後の空飛ぶゴジラはともかくとして(笑)、この時期にこれだけ注目すべき作品が出来たことが奇跡なのではないかと思っている。

 というのも、この時代の怪獣映画は本当にダメダメだったのである。
 怪獣映画が子供向けへと本格的にシフトする中、映画産業の不振から東宝が大リストラを敢行、予算も徹底的に削られるという状況での制作である。この前作の『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』がそれはもうあまりといえばあまりの出来だったことからも、その悲惨な状態は容易に想像がつく。
 本作でもその影響はここかしこに見られ、例えばこれまでの東宝特撮映画はだいたい本編班と特撮班という二つのチームで制作していたのを一つのチームにしたり、あるいはセットを極力控えてロケであげたり、役者も無名の新人たちを多く起用したりといった具合で、全体的なチープ感は否めない。
 また、ゴジラが本来の出自を忘れて人間の味方として活躍するところや、擬人化されすぎたアクションなども目立つところは、やはり子供向け映画ということを痛感させてくれる。

 そういった数々のハンディを背負いながらも、『ゴジラ対ヘドラ』はとてつもないインパクトをもった作品となった。
 公害という重いテーマを真っ向から扱い、怪獣=公害(今作の場合ね)の恐怖をきちんと伝えようとしていることがまず評価できる。核と公害の違いはあれ、これは十分に原点回帰といってよいだろう。
 しかもこれまでにない演出の数々。残酷描写(ゴジラの顔が焼けただれたり、人間が焼けただれて白骨化したり)や当時のサイケデリックな風俗を取り込んでいるのも、かなりのチャレンジである。なんせ一応は子供向けなのだ。
 そういった制作者の思いと、上で挙げたような数々のハンディがない交ぜになった本作は、結果として独特の世界観を醸し出した。欠点も多いしバランスの悪さはどうしようもないが、個人的には非常に好みの一作。
 できればシリアスタッチで、ヘドラ単独でリメイクしてもらいたい。その価値はあるはずだ。






空犬さん

見ました、『HEDORAH 公害怪獣の映像世界』。リンク先で最終版も拝見しました。どんだけマニアックなんですか(笑)。しかも個人誌らしいのに、カバー絵が開田裕治って凄すぎるじゃないですか(笑)。
開田さん、ゴジラのLDジャケットとかも描いているし、画集も持ってるぐらい好きなんですが、このヘドラがまたいい味を……。
置いてある店もあるようですから、とりあえず少し探してみましょうかね。
【2011/06/07 23:23】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

休日に、ビールと特撮DVD…言うことないですね。ぼくも毎週それでいきたいぐらいですw。

ヘドラと言えば、この本はご存じですか?
http://urx.nu/35O
強くおすすめするわけではないですが、ゴジラのなかでも異色の1本に特化した、あり得ないような1冊として、特撮者はぱら見しておくのもいいかもしれません。
【2011/06/07 20:55】 URL | 空犬 #-[ 編集]

松長良樹さん

この作品が生まれた経緯などを知ると、ある程度の必然性も見えてくるのですが、予備知識がないと突然変異としか思えない映画ですね。
主題歌もインパクトがあって、今も頭のなかで「か~えせ~、か~えせ~、み~どり~をか~えせ~」とぐるぐる回っております。
【2011/06/05 23:06】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

 こんばんわ。僕も東宝特撮DVDコレクションは何本か買って楽しんでいるのですが、この作品は昔観てインパクトがあってとても記憶に残ってます。半分バカにして観ていて、いや、どうして子供心にも面白く思った記憶があります。
 日本の怪獣映画はまったくハリウッドのモンスター映画とは感性がまるで違うので、楽しいですね。
【2011/06/05 21:57】 URL | 松長良樹 #-[ 編集]















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