ADMIN TITLE LIST
 この週末に観たDVDの感想など。ものは『刑事コロンボ/殺しの序曲』。通算四十作目、シーズン6を締める作品でもある。

 犯人を務めるのは会計事務所を営む天才会計士オリヴァー。知能指数がトップ2パーセントという天才だけで構成される親睦団体「Σ協会」の会員でもある。そのオリヴァーが共同経営者に横領を勘づかれ、機械的トリックを使ってアリバイを工作し、共同経営者を殺害するというお話。天才たちの姿を描きつつ、実はコロンボもまた……という思いいれたっぷりのラストが見もの。

 事件そのものは、これがほんとに天才の犯行か?という気がしないでもない。トリックはまずまずだが犯行後の処理やフォローが杜撰で、運任せの場面もあり、これではとてもコロンボの敵は務まらない。
 それでも本作が魅力的なのは、犯人オリヴァーを初めとする天才諸氏とコロンボの掛け合いが実に面白いからだ。天才たちはこぞって推理をコロンボに披露しようとする。また、天才ゆえの苦悩を抱えていたりもする。彼らは普通の人以上に、無邪気に弱点をコロンボに露呈するのである。視聴者は天才といわれる人たちの人間像を、これでもかというほどに繰り返し印象づけてゆく。
 ここに制作側の意図があることは明白。犯人に代表される閃き方の天才、そしてコロンボに代表される努力でカバーする凡才の、対比である。
 だが、実はコロンボもまた天才であったのだ。だが、それは作中で繰り返された天才像とはまったく異なるタイプであり、だからこそそれを明かしてくれるラストはいつにない爽快感を伴う。

 ミステリとしてはやや弱いけれど、コロンボが自らの生い立ちを語る重要なシーンもあるし、やはり一度は見ておきたい作品だ。


テーマ:刑事コロンボ - ジャンル:映画





清貧おやじさん

お役に立てて何よりです(笑)。
【2011/06/16 00:44】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

そう、それ!
そのナゾナゾです!!
ちょっと感激。
【2011/06/16 00:28】 URL | 清貧おやじ #27oFWF9A[ 編集]

清貧おやじさん

正にそんな話です。ラストのコロンボの罠を、単なる引っかけと受け止めるとつまんないんですよね、あれは。

ナゾナゾは、重さの違う偽の金貨が入った複数の袋から、秤を一回だけ使って、偽の金貨が入った袋を当てよ、というやつですね。
わたしゃ、まったくお手上げでした。絶対にトップ2パーセントには入れません(泣)
【2011/06/15 00:00】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

ひらやまさん

>この作品のあらが目立つと思ったのは、sugataさんがその上位にはいっているのかもしれませんね。

もしそうなら、たぶん人生変わっていたでしょうねー(遠い目)。
【2011/06/14 23:53】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

間違った推理を褒めちぎり、
天才の自尊心に訴えて、
謎を解明する。
て感じの話でしたね。
うろ覚えですが、
話の中に、面白いナゾナゾが
あったような気がします。
何だったっけ、


【2011/06/14 21:49】 URL | 清貧おやじ #27oFWF9A[ 編集]

おひさしぶりです。
アメリカでは2パーセントでも、日本だともっとたくさんの人数が同じレベルの点数をとれる、ということをきいたことがあります。なぜかは判りませんが。テストに馴れているからでしょうか。この作品のあらが目立つと思ったのは、sugataさんがその上位にはいっているのかもしれませんね。
【2011/06/14 08:17】 URL | ひらやま #-[ 編集]















管理者にだけ表示を許可する



| HOME |

Design by mi104c.
Copyright © 2017 探偵小説三昧, All rights reserved.
ネット小説