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 DVDで『刑事コロンボ/美食の報酬』を視聴。最終第7シーズンの二作目、トータルでは第四十二作目にあたる作品。ううむ、先日の記事と同じ書き出しになってしまった。超手抜き。

 有名な料理評論家ポール・ジェラード。見た目と軽快な語り口で人気を集めるが、それは実は表の顔。裏ではレストラン批評を餌に、寄付金と称してオーナーたちから多額の金を巻き上げていた。しかしイタリア料理店のオーナー、ヴィットリオはそんなやり方に我慢がならず、ついに寄付を断って、ポールの手口をマスコミに流すと宣言した。慌てたポールはヴィットリオとのディナーの席で秘かに毒物を用い、ヴィットリオを殺害するが……。

 いやあ、以前に観たときも悪くはなかったが、あらためて観るとこれは予想以上にいいな。
 前作の『死者のメッセージ』では犯人がかぎりなく視聴者の同情を誘う設定で、正に犯人のためのドラマという感じだったのだが、こちらは徹底的に卑怯で冷たい犯人を設定し、コロンボと真っ向対決させて盛り上がる。

 ただし、ミステリとしては『死者のメッセージ』同様、犯行が粗すぎるなど、さほどのものではない。毒物がどうやって仕掛けられたかという最大の謎(珍しく視聴者にも手の内を明かさない演出)も、正直すぐに読める代物でパッとしない。

 それでもなおかつ楽しめるのは、コロンボと犯人の対決をいつも以上にあおる演出にある。その集大成がラストの謎解きシーンだ。追い詰められた犯人が仕掛けるコロンボ殺害計画、それを逆手にとるコロンボの罠、証拠の提示、ポールが犯人であると気づいたきっかけ、犯人への容赦ないひと言など、たたみかけるようにして見せてくれる。シリーズ中でも屈指の名シーンであるといえよう。
 犯人を演じる名優ルイ・ジュールダンの名演技、監督ジョナサン・デミ(あの『羊たちの沈黙』の監督さんだ)の功績も忘れてはいけないだろう。

 これで旧コロンボ・レビューも残り三作。ピーター・フォークの訃報もあって、なかなか心穏やかには観られないのだが、ようやくゴールが見えた感じ。新シリーズはどうするかなぁ。


テーマ:刑事コロンボ - ジャンル:映画




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