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 PHP文庫という、ミステリとはあまり縁がなさそうな版元から『江戸・東京 歴史ミステリーを歩く』という本が出ていたのを知ったのは、確か空犬さんのブログの記事であった。そう、これこれ
 内容は、東京のあちらこちらにある怪奇譚や歴史の謎にスポットを当てた、一種のホラー系東京ガイドという趣である。例えば、平将門伝説や四谷怪談にちなんだ場所を巡るようにして、いろいろと紹介してくれるわけである。この手の本は別に嫌いじゃないんだけれど、どちらかというと小説の舞台とかを巡るガイドの方がお好みなので最初はスルー予定だったのだが、空犬さん同様、乱歩や神保町の項があるのなら、というわけでついつい買ってしまった一冊。

 江戸・東京 歴史ミステリーを歩く

 で、本日、通勤電車の中でさくっと読んでみたが、中身の方は本当に上で説明した以外の何物でもない(笑)。興味がある人はこれを片手にぶらぶら散策するのも楽しそうだが、惜しむらくはもう少し地図の類は充実させてほしかった。今じゃスマートフォンのマップ系アプリ片手に歩いた方が便利という話もあるが、やはりこういうのは文庫片手にまったりゆっくりというのが雰囲気だ。

 ところで本書の大きな売りの一つは、編者がミステリ作家の三津田信三氏ということだろう。作風といかにもマッチしたテーマだし、氏のファンなら創作の秘密の一端に触れられるかも、という期待で読む人も多かろう。
 しかし残念なことに、っていうか、そもそも本書は、氏が作家になる以前、編集者時代にもともと自身で編集した本なのであった。同朋舎の『ワールド・ミステリーツアー13』がそれ。本書はそれを加筆修正した改題文庫版なのである。ううむ、裏表紙や序文で確かにそのことは書いてあるし、看板に偽りはないけれど……ちょっと微妙。商売上手いなあ、とだけいっておこう(苦笑)。


テーマ:評論集 - ジャンル:本・雑誌





空犬さん

素早いコメントありがとうございます。そうですね、やや中途半端な感じは否めませんが、まあ、文庫ですからあくまで入門書と見た方が良さそうですね。作り自体は、元本の『ワールド・ミステリーツアー13』の方が雰囲気もあって良かったと思います。
【2011/08/12 00:24】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

おお、読まれましたか。sugataさんはひっかかるだろうなと思ってましたよw。

なんか、自分のblogでおすすめしておいてなんなんですが、ぼくもちょっと物足りなかったです……。

一篇一篇が、やはり短かすぎますよね。初心者向けとは思えないし、さりとて、マニアが満足できるほどでもない、ということで、ちょっと中途半端な感じになってしまったかな、という印象です。
【2011/08/12 00:04】 URL | 空犬 #-[ 編集]















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