FC2ブログ
ADMIN TITLE LIST
 ここのところ忙しい日が続いていたが、少しだけ山を越えたので、本日は久しぶりにゆっくり休む。豚肉と白菜で塩ちゃんこ系の鍋を作って、日本酒は山形の米鶴純米酒。米鶴はインパクトには少々欠けるが、辛口でバランスのよいお酒。嫁さんと二人であっという間に一本空けてしまった。


 レンタルでキャサリン・ハードウィック監督の『赤ずきん』を視聴。
 赤ずきんがモチーフではあるが、むしろ狼サイドに重きを置いた人狼テーマのホラー映画である。

 舞台は中世のヨーロッパ、森の奥深くに位置する村。毎年狼に生贄を捧げて村の安全を願っていたが、長年の呪縛から解き放たれるべく狼退治を決行する。狼狩りは無事成功したが、村へ現れたソロモン神父は村の誰かが人狼であると説く。
 一方、村の娘ヴァレリーは両親が決めた婚約に反発、幼い頃からの恋人ピーターとの駆け落ちを決意する。だが駆け落ちしようとした矢先、血の月の夜にヴァレリーの姉が狼に惨殺される。
 そして遂に狼が村を襲い、殺戮が繰り広げられる。逃げようとしたヴァレリーは狼に追い詰められ、覚悟を決めた瞬間、なぜか狼はヴァレリーに話しかける……。

 それほど期待してなかった分、意外に楽しめたというのが本音。なんせストーリー自体はグリム童話の「赤ずきん」とはまったく違っているオリジナル。よく言われているグリム童話のブラックな部分が消されて、単なるエロティックスリラーになっているのではないかという不安もあったわけだ。
 それがどうして。話自体はこじんまりとしたものだが、限られた登場人物を効果的に活かした、立派なミステリー仕立てになっているから驚いた。ミソは犯人当てならぬ人狼当て。伏線もきちんと張られ、真相が明かされるシーンの味わいはなかなかのものだ。
 逆にいうと、もう少しブラックな部分やエロティックな部分が強調されていれば、よりインパクトはあったのだろうが、まあ、高望みしてもしょうがない。
 設定が設定なので好みはあるだろうが、とりあえずミステリ好きなら観ておいても損はない一本。

関連記事




| HOME |

Design by mi104c.
Copyright © 2021 探偵小説三昧, All rights reserved.