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 少しだけ仕事が山を越えたので、自分へのご褒美ということでいくつかDVDを購入。最近は昔の映画もどんどんDVD化されているので、見たくても見れなかった子供時代が嘘のようだ。しかもビデオ時代とは違ってお値段も相当安くなってきているし、こと映画ソフトに関してはすごい時代になったものである。
 お買い上げは、勝手に古典SFモンスター映画祭ということで『宇宙水爆戦』、『金星人地球を征服』、『禁断の惑星』の三本。本日はその中から『宇宙水爆戦』の感想をば。

 宇宙水爆戦

 『宇宙水爆戦』は1955年公開、監督はジョセフ・ニューマン。話の内容は忘れていても、メタルーナ・ミュータントと呼ばれるあの宇宙生物だけはみんな知っているという、50年代を代表するSF映画。

 こんな話。原子物理学者ミーチャム博士はエクセターと名乗る人物から小包を受け取り、通信装置インターロシュターを組み立てる。その装置に感銘を受けたミーチャム博士は、エクセターの誘いに応じてある研究の仕事に赴く。
 だが、実はエクセターは地球人ではなく、メタルーナという惑星から派遣された科学者であった。メタルーナはゼイゴン星と戦争を続けており、敗北の危機に直面していた。しかも自国の科学者がほとんど死に絶えたため、彼らは地球の科学者を兵器開発に利用しようとしていたのだ。
 ミーチャムはエクセターの狙いに気づいて脱出を図るが、逆に捕らえられ、メタルーナ星に連行される……。

 一応は星間戦争に巻き込まれた科学者ミーチャム博士が主人公。しかし彼を主人公とした場合、単なるSF仕立てのサスペンス映画という側面が強くなるのだが、彼の役割はどちらかというとストーリーを進めることであり、いってみれば狂言回し。
 むしろ真の主人公はエクセターといえるだろう(そもそもテロップとかではエクセター役のジェフ・モローが先に出てるし)。
 彼は自分の指導者とミーチャム博士、双方の考えを理解しており、それゆえに悩む。政治と倫理、組織と個、科学と良心の間での葛藤である。このエクセターの苦悩に、50年代のアメリカで吹き荒れた赤狩りを連想することは難しくない。かようにエクセターを中心に物語を眺めると、その景色はまた少し違って見える。ここが面白い。

 有名なメタルーナ・ミュータントについては、やはり造型の勝利。昆虫をモチーフにしたというが、あの脳みそ剥き出しの頭部はインパクト十分である。意外に背が小さいことにがっかりしたが(苦笑)、まあ贅沢は言いますまい。
 ひとつ気になったのは、メタルーナ星を脱出する主人公たちの円盤にミュータントが侵入するシーンである。これ、『エイリアン』そのまんまではないか。っていうか、リドリー・スコット監督が本作を見ていて影響を受けたということか? メタルーナの惨状の描写が、『宇宙戦艦ヤマト』の遊星爆弾やガミラス星の描写などにも影響を与えたと言われているだけに、それもありそうな話である。

 ちなみに本作は長らくDVD化されておらず今月発売されたばかり。その筋の皆様はさっさと買っているのでしょうが、今見ても意外に楽しめる映画なので、興味のある方は話の種にぜひどうぞ。

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haTshさん

はじめまして。

『金星人地球を征服』はともかく(笑)、『宇宙水爆戦』の方は今でもそれなりに楽しめますので、もし興味があればご覧ください。ただ、『禁断の惑星』に比べると、少し分は悪いかもしれません。
昔のSF映画は、後の作品にけっこう影響を与えていたりしますから、元ネタを探す楽しみもあっていいですね。

では今後ともよろしくお願いします。
【2011/11/19 17:48】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

はじめまして、haTshと申します。

次回の「金星人地球を征服」といい、この映画もおもしろそうですね。見たくなりました。
「禁断の惑星」など昔のSFを以前見たときに意外におもしろいので驚きました(といってもそれほど見ているわけではないのですが)。また寄らせていただきます。
【2011/11/19 17:29】 URL | haTsh #7DoIoM92[ 編集]















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