- Date: Sun 27 11 2011
- Category: 映画・DVD 刑事コロンボ
- Community: テーマ "刑事コロンボ" ジャンル "映画"
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『刑事コロンボ/策謀の結末』
『刑事コロンボ/策謀の結末』をDVDで視聴。通算四十五作目、旧シリーズとしては最終作にあたるが、それだけに力の入った印象的な作品に仕上がっている。
アイルランド出身の詩人、ジョー・デブリン。北アイルランド援護協会に属し、アイルランドの平和に貢献をしていた彼だったが、それは表の姿。実は協会の会長と共にテロ組織IRAに所属し、武器の密輸に暗躍していたのである。
そんなある日、ジョーは銃の仲買人ポーリーが資金の持ち逃げを画策していることに気づき、銃で彼を処刑する。証拠となる書類もすべて持ちだし、自ら銃の取引に乗り出すが……。
ジョー・デブリンのキャラクターがとにかく見事である。基本的には組織的暴力に絡む根っからの犯罪者なのだが、明朗で人なつっこいところ、主義主張のためには手段を選ばない非情なところなどが入り交じった複雑な性格であり、非常に魅力的だ。コロンボとのやりとりも敵対するというのではなく、あくまで競い合うというイメージで、そこが観る者の共感を誘う。
ミステリとしては、現場に転がったボトルの意味や密輸の仕掛けなどがめぼしいポイント。ただ、これらはストーリー上では決定的な役目を担っているものの、印象としてはデブリンを追い詰めるためのエピソード程度にしか思えないのが残念。
とはいえ、コロンボとデブリンの対決や、最後の「ここまで、ここを過ぎず」という名セリフも含め、とにかく魅力は満載。見事に掉尾を飾った一本といえるだろう。
さ、あとは新シリーズもすべて収録されている『コンプリートブルーレイBOX』に買い換えるかどうかだが(苦笑)。悩ましいのう。
アイルランド出身の詩人、ジョー・デブリン。北アイルランド援護協会に属し、アイルランドの平和に貢献をしていた彼だったが、それは表の姿。実は協会の会長と共にテロ組織IRAに所属し、武器の密輸に暗躍していたのである。
そんなある日、ジョーは銃の仲買人ポーリーが資金の持ち逃げを画策していることに気づき、銃で彼を処刑する。証拠となる書類もすべて持ちだし、自ら銃の取引に乗り出すが……。
ジョー・デブリンのキャラクターがとにかく見事である。基本的には組織的暴力に絡む根っからの犯罪者なのだが、明朗で人なつっこいところ、主義主張のためには手段を選ばない非情なところなどが入り交じった複雑な性格であり、非常に魅力的だ。コロンボとのやりとりも敵対するというのではなく、あくまで競い合うというイメージで、そこが観る者の共感を誘う。
ミステリとしては、現場に転がったボトルの意味や密輸の仕掛けなどがめぼしいポイント。ただ、これらはストーリー上では決定的な役目を担っているものの、印象としてはデブリンを追い詰めるためのエピソード程度にしか思えないのが残念。
とはいえ、コロンボとデブリンの対決や、最後の「ここまで、ここを過ぎず」という名セリフも含め、とにかく魅力は満載。見事に掉尾を飾った一本といえるだろう。
さ、あとは新シリーズもすべて収録されている『コンプリートブルーレイBOX』に買い換えるかどうかだが(苦笑)。悩ましいのう。
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洋画を観るときは絶対に字幕派なんですが、外国テレビドラマは長年の刷り込みもあってか、吹き替えの方がしっくりくるから不思議ですね。『モンティ・パイソン』なんかも圧倒的に吹き替えの方が好きです。
それにしてもピーター・フォークの訃報はつくづく残念でした。若い頃は「ヒッチコック劇場」や「ミステリー・ゾーン」なんかにも顔を出していたそうですが、こちらも観てみたいものです。