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 昨夜の皆既月蝕は天気もよくて、堪能された方も多いのではないだろうか。管理人も一応、防寒装備に身を包んで見物にいったのだが、といっても玄関に出ただけですが(笑)、なかなか赤い月というのは幻想的なものである。
 ちなみにこの時期、木星も非常に見頃でありまして、昨晩の月のすぐ近くにひときわ明るく輝く星があったのに気づいた方、それが木星ですって、どんだけ杜撰な説明なんだ(笑)。

 と、強引な前振りから本日ご紹介するのが、東宝特撮映画DVDコレクションの『さよならジュピター』。木星を舞台にした純国産SFスペクタクル映画である。
 監督は『ゴジラ』も撮った橋本幸治だが、本作はほぼ小松左京の映画といってよい。そもそもは『スター・ウォーズ』の大ヒットに便乗すべく、東宝が小松に原作使用をもちかけたことが発端。かねてから本格的なSF映画を作りたいと思っていた小松が、そんな即席企画ではない本格的なものをと逆提案し、まとまった話だという。小松は当時のSF作家らに招集をかけ、ブレストで脚本をまとめ、小説化も行い、おまけに総監督として制作にも大きく関与した。

 こんな話。西暦2125年、人類は太陽系を舞台に活動するまでになっており、その眼は太陽系外にまで向けられていた。だがそこにはひとつだけ問題があった。太陽エネルギーの圧倒的な不足である。太陽系開発機構はエネルギー問題解決のため、「木星太陽化計画」を進めていた。
 木星の軌道を回る前線基地ミネルヴァにおいて、その手腕を振るうのは主任・本田英二である。だが自然保護を訴える宗教集団のテロなど、悩みは尽きなかった。しかもその宗教集団には恋人マリアも加わっていたことが明らかになる。
 一方、英二の親友が彗星源探査の途中で命を落とすという事件が起こる。原因はマイクロブラックホールとの接触によるものだったが、調査の結果、そのブラックホールが太陽に衝突するコースをとっている事が判明する。
 人類は「木星太陽化計画」を応用し、木星自体を爆発させてブラックホールのコースを変更させる作戦を立てるが……。

 さよならシ#12441;ュヒ#12442;ター

 ストーリーだけ見ているとけっこう面白そうなのだが、これはダメダメであった。
 それなりにSF的アイデアは盛られているし、面白いガジェットなんかもあるのだけれど、いかんせん見せ方がチープというか古いというか。
 上のストーリーでは触れていないが木星地表を航行している謎の巨大母船(なんと全長120km)「ジュピター・ゴースト」というのがある。木星爆破計画がメインテーマなら、こちらは裏テーマといってもいいほど重要な部分なのに、これの扱いなどもいい加減。母船のデザインやら音源?がクジラそっくりで、当時の反捕鯨活動の影響などもあるのだろうが、捻りがなさすぎである。しかも落とし前をまったく付けないまま終えてしまうのもなぁ。自分で考えろってことなのかもしれないが、それならクジラクジラした演出は止めてほしいものである。

 それでもSF的部分はまだいいほうだ。一番いただけないのはやはり人間ドラマ。
 主演の三浦友和は1985年の『台風クラブ』で一皮むけたといわれ、今では味のある役者さんになったが、この映画の段階ではストレートな演技ばかりで面白みのない役者さんだった。そんな人に無重力エッチとか、無茶なシーンやらすなって(苦笑)。おまけに中途半端なイメージCGで処理するから安っぽさ丸出し。こんな場面でヌードになった女優さんも哀れだ。
 その他、宗教集団のメンバーの人間関係、序盤の親友二人の再開シーン、とってつけたような熟年科学者の秘められたロマンス等、あああ、多すぎるぞ。

 一応、小松左京に敬意を表しておくが、小説の方はハードSFとして評価も高く、星雲賞まで受賞している。まあ、ミュージシャンとか作家とか他分野の人が映画監督をやるのはそんなに珍しい話ではないけれど、結局、餅は餅屋ということか。北野武みたいなのは希有な例なんだろうね。






ロッカリアさん

うふふふ、こればっかりは脱力感に浸るしかないですね。まあ、こういうのも含めて東宝特撮映画なんですよねぇ(笑)。

『アンドロギュノスの裔』は戦前探偵小説好きには堪えられない一冊なんですが、そういったものにそれほど思い入れがない人にもぜひ読んでもらいたいです。
お正月休みにぜひどうぞ。
【2011/12/12 23:59】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

こんばんは。
『アンドロギュノスの裔』も気になりますが…。
私もこいつ(DVD)を買ったので、アップしようと思いながらも、あまりの内容の貧祖さに、今も迷ってます。
劇場で見た時の記憶なんてものは忘却の彼方!
久しぶりに、ワクワクしながら見たんですが、「え?こんなにつまらんモノだったのか…」とがっかり。
当時は、無重力セッ○スが話題だったんですよね。
私も小松左京氏のファンだったので、改めて見ると、ほんと、ガッカリしました。
早く『血を吸うシリーズ』が見たい、今はただそれだけです、はい。
『アンドロギュノスの裔』は、そんなに希少な本だったんですね。
以前から知ってはいたんですが、昨日も本屋で手に取ったものの、「二流小説家」の方を買ってしまいました…。
正月休みまでには買って、ゆっくりと読んでみたいと思います!
【2011/12/12 23:34】 URL | ロッカリア #-[ 編集]

こんばんは。
『アンドロギュノスの裔』も気になりますが…。
私もこいつ(DVD)を買ったので、アップしようと思いながらも、あまりの内容の貧祖さに、今も迷ってます。
劇場で見た時の記憶なんてものは忘却の彼方!
久しぶりに、ワクワクしながら見たんですが、「え?こんなにつまらんモノだったのか…」とがっかり。
当時は、無重力セックスが話題だったんですよね。
私も小松左京氏のファンだったので、改めて見ると、ほんと、ガッカリしました。
早く『血を吸うシリーズ』が見たい、今はただそれだけです、はい。
『アンドロギュノスの裔』は、そんなに希少な本だったんですね。
以前から知ってはいたんですが、昨日も本屋で手に取ったものの、「二流小説家」の方を買ってしまいました…。
正月休みまでには買って、ゆっくりと読んでみたいと思います!
【2011/12/12 23:34】 URL | ロッカリア #-[ 編集]















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