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 連休中に観たDVDの感想をしつこく。ものはジョン・ファヴロー監督の『カウボーイ&エイリアン 』。相変わらずこんな映画ばっかりである(苦笑)。

 本作は昨年の秋頃に公開された映画だが、もうね、タイトルからしてB級臭がプンプンしている。しかも中身はほとんどこのタイトルどおりだから何をか言わんや。おまけに主人公はダニエル・クレイグとハリソン・フォード。つまり007とインディアナ・ジョーンズが西部劇でエイリアンと戦うというお話なんで、これはもう特撮好きには堪らないわけですよ。

 内容がタイトルどおりとは書いたが、一応、サクッと粗筋などを。といいながら、これがけっこう複雑な話なのである。
 舞台は西部開拓時代のアメリカ、アリゾナ州。主人公の男が荒野で意識を取り戻すところから物語は幕を開ける。男は腹部に深い傷を負い、記憶を失っていたが、何より奇妙だったのは、右手首に不思議なブレスレットのような機械を装着していたことだ。男はやがて町を訪れ、医者の手当を受けるが、そのとき町の有力者のダメ息子が暴れている場面に出くわす。男はダメ息子を一蹴するが、そこへ現れたのが保安官一行。保安官は男がお尋ね者のジェイク・ロネガンであることに気づき、ある女性の力を借りてジェイクを逮捕する。
 ダメ息子とともに馬車で護送されるジェイク。そこへ現れたのがダメ息子の父であり、町一番の有力者ウッドロー・ダラーハイドだった。息子を取り戻そうと保安官と小競り合いを始めるウッドローたち。そこへ突如、空中から謎の飛行物体が襲いかかった。謎の飛行物体は次々に建物を破壊し、人々をワイヤーで捕獲し始める。為す術もないと思われた矢先。ジェイクの右腕に装着されていた機械が反応をはじめ、強力な光線を発射したかと思うと、飛行物体を撃墜したのだった。
 町の人々は誘拐された者たちを救うべく、捜索隊を結成。飛行物体から脱出したと思われる怪物のあとを追う。
 道中、ジェイクのかつての仲間、さらにはネイティブ・アメリカンらと一悶着を起こしつつも最終的には一致団結、一行は最終決戦へと向かうのであった……。

 結果から書くと、予想よりは全然楽しめた。超B級であることはわかっているので、あとはどれだけ真面目にバカをやっているかということなのだが、ほんとに真剣に撮っているのが伝わってきて好印象。
 まずはシナリオがしっかりしている。導入でストーリー全体の謎を提示し、落ち着いたところでメインキャスト各自のドラマを紹介、やがて後半のエイリアン討伐と平行してそれぞれのドラマも展開を見せる。詰め込みすぎの嫌いはあるが、アッサリすぎずくどすぎず、このバランスはなかなかよろしい。なんというかエイリアンものではあるけれど、設定や撮り方が西部劇のそれなのだ。昔の西部劇をよく研究していて、それらしいシーンをエイリアンに置き換えて見せている感じといえばいいだろう。

 まあ、モンスター映画好きとしては、エイリアンが西部劇仕様ということで、少々ほかの映画に比べると弱めなのはちょっと残念だが、逆にいうと人間たちもただやられているわけではなく、けっこう各自に見せ場があるということ。そういう意味では、この手の映画にしては珍しく爽快感も高く、好感度もアップである。まあ、主役が大物過ぎるので、あまり無茶もできないのだろうけど(笑)。

 御都合主義や突っ込みどころはあるけれど、ここまでやってくれるのなら全然許せる範囲。時間つぶしとしては最強の部類ではなかろうか。




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