- Date: Sat 04 08 2012
- Category: 映画・DVD SF・ファンタジー
- Community: テーマ "特撮・SF・ファンタジー映画" ジャンル "映画"
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ドン・チャフィ『アルゴ探検隊の大冒険』
オリンピックの楽しみのひとつに、普段あまり見ることのない競技も観戦できる、ということがある。管理人などはスポーツ観戦がかなり好きな方で、普段からテレビ中継などがあれば興味のないスポーツでもけっこうダラダラと見てしまうことが多い。競技であるからには基本的に「競う」ことが前提にあるわけで、その競い方が各スポーツごとに特色があって面白いわけである。これはゲームなどと通じる部分でもある。
加えて、人間技とは思えない、その鍛え抜かれた技術やパワーを見るのも単純に惹きつけられる。もちろん国際大会やオリンピックなどでは、日本が頑張れば素直に嬉しい。
オリンピックを楽しんでいる人に対し、普段は興味ないくせにとか俄ファンとか、たまに批判めいたことをいう人がいるが、あれは何なんだろう。スポーツの本質をわかってないどころか、物事の楽しみ方すらわからないんだろうな。
というような枕とはまったく関係なく、本日はDVDでドン・チャフィ監督の『アルゴ探検隊の大冒険』を視聴する。公開は1963年。特撮の巨匠レイ・ハリーハウゼンが絡んでおり、今では古典と言ってもいいだろう。管理人が子供の頃はテレビでしょっちゅう再放送していた作品である。
ストーリーはギリシャ神話で有名なアルゴナウタイの冒険を映画化したもの。古代テッサリアの王子ジェイソンは、奪われた父の王国を取り戻すため、女神ヘラの助力を得て、神の贈り物といわれる「黄金の羊の毛皮」を手に入れようとする。目的地コルテスを目指し、ジェイソンは勇者を募って帆船「アルゴ号」で航海に出るが、その前には様々な困難が……。

物語そのものは「黄金の羊の毛皮」を入手したところでハッピーエンド。おいおい、父の国を取り戻すという使命はどうなったんだというツッコミはごもっともだが、正直この映画にストーリーはどうでもよい(笑)。本作にはハリーハウゼン特撮のエッセンスが詰まっており、それがすべてでの映画なのだ。日本の特撮で用いられる着ぐるみによる手法とは異なり、ハリーハウゼンのそれはコマ撮りという、これまた独自の世界で表現される。
CGの発達によって今ではすたれつつあるこの技術だが、コマ撮りのカクカクした動きが逆に本作ではいい味を出しており、とりわけ青銅の巨人テイロスや骸骨剣士の動きには非常にマッチしているから面白い。また、それに合わせた役者の動きも実に自然で恐れ入る。
実際のギリシャ神話との異同がゴロゴロ出てくるので、原典に詳しい人はちょっとイライラするかもしれないが、それもご愛嬌。ハリーハウゼンはあくまで商業用娯楽作品を目指していたのであり、冒険ファンタジー作品として見事に結実している。特撮ファンならずとも一度は観ておいて損はない。
加えて、人間技とは思えない、その鍛え抜かれた技術やパワーを見るのも単純に惹きつけられる。もちろん国際大会やオリンピックなどでは、日本が頑張れば素直に嬉しい。
オリンピックを楽しんでいる人に対し、普段は興味ないくせにとか俄ファンとか、たまに批判めいたことをいう人がいるが、あれは何なんだろう。スポーツの本質をわかってないどころか、物事の楽しみ方すらわからないんだろうな。
というような枕とはまったく関係なく、本日はDVDでドン・チャフィ監督の『アルゴ探検隊の大冒険』を視聴する。公開は1963年。特撮の巨匠レイ・ハリーハウゼンが絡んでおり、今では古典と言ってもいいだろう。管理人が子供の頃はテレビでしょっちゅう再放送していた作品である。
ストーリーはギリシャ神話で有名なアルゴナウタイの冒険を映画化したもの。古代テッサリアの王子ジェイソンは、奪われた父の王国を取り戻すため、女神ヘラの助力を得て、神の贈り物といわれる「黄金の羊の毛皮」を手に入れようとする。目的地コルテスを目指し、ジェイソンは勇者を募って帆船「アルゴ号」で航海に出るが、その前には様々な困難が……。

物語そのものは「黄金の羊の毛皮」を入手したところでハッピーエンド。おいおい、父の国を取り戻すという使命はどうなったんだというツッコミはごもっともだが、正直この映画にストーリーはどうでもよい(笑)。本作にはハリーハウゼン特撮のエッセンスが詰まっており、それがすべてでの映画なのだ。日本の特撮で用いられる着ぐるみによる手法とは異なり、ハリーハウゼンのそれはコマ撮りという、これまた独自の世界で表現される。
CGの発達によって今ではすたれつつあるこの技術だが、コマ撮りのカクカクした動きが逆に本作ではいい味を出しており、とりわけ青銅の巨人テイロスや骸骨剣士の動きには非常にマッチしているから面白い。また、それに合わせた役者の動きも実に自然で恐れ入る。
実際のギリシャ神話との異同がゴロゴロ出てくるので、原典に詳しい人はちょっとイライラするかもしれないが、それもご愛嬌。ハリーハウゼンはあくまで商業用娯楽作品を目指していたのであり、冒険ファンタジー作品として見事に結実している。特撮ファンならずとも一度は観ておいて損はない。
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昔は一週間連続てっぺん越えでも平気でしたが、最近は体に応えるので滅多にしなくなりました。まずは体が大事ですから、ksbcさんもあまり無茶なさらずに。
食事担当、全然OKです。飲みは私が引き受けます。そういや飲みでは、今でも普通にてっぺん越えをやってしまいますが、ううむ、目的が違うとこうも体調も変わるものでしょうか(苦笑)