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 相変わらず公私ともバタバタしているが、この週末は中休み。間隙をぬって武蔵村山のワーナー・マイカル・シネマズへ『プロメテウス』を観にいく。
 ちなみに今回ネタバレありなので、未見の方はご注意を。

 プロメテウス

 監督のリドリー・スコットは、三十年ほど前に『エイリアン』『ブレードランナー』などのSF大作で一気に一流監督の仲間入りを果たした人。管理人も当時それらの作品で衝撃を受け、以来お気に入りの監督さんなのだが、実は本作が久々のSF作品ということで、これは期待するなというほうが無理。『アベンジャーズ』も観たいが、個人的にはまずこちらなのである。

 時は2089年。スコットランドのある島で古代遺跡が発見された。その古代遺跡には星図を指さす人間の絵が描かれていたが、実はこれまでに世界各地で発見されたいくつもの遺跡にも、同じような絵が描かれていたのだ。そして、その星図は確かに宇宙に実在した。
 それは人類の起源に関係があるのでは。そう信じる学者、企業らは調査チームを組織して、宇宙船プロメテウス号に乗り込み、目的の星を目指した。アンドロイドが管理する冷凍睡眠を利用し、惑星に到着した一行。彼らがそこで目にした物は、これまでの文明や常識を覆す世界だった。人類誕生の謎を探る彼らだったが、そこには思いもよらない悲劇が待っていた……。

 テレビCMなどでは「人類の起源を探るSF大作」みたいなキャッチが溢れていたので、てっきりリドリー・スコット版『2001年宇宙の旅』のようなハードSFもしくは哲学的な映画だと思っていたが、いやあ、これは「人類の起源」などではなく、ぶっちゃけ「エイリアンの起源」を探る映画ではないか(笑)。つまり『エイリアン・ビギニング』『エイリアン・ゼロ』とでもいうべき内容。
 作りも哲学的どころかオーソドックスなSFホラーといった趣で、強いていえば過去のエイリアン・シリーズのテーマや見どころを圧縮した感じである。だからといってもちろん手抜きといった感じはなく、映像や演出などは非常に上質で、エイリアン・シリーズのファンであれば十分楽しめるはずである。というかシリーズのファンは必見だろう。なんせこれまでのシリーズの空白を埋める物語でもあるし、辻褄合わせとしては相当がんばっている(ま、それでも矛盾はいくつか出てくるけれど)。
 まあエイリアン・シリーズに興味がない人がCMのキャッチを信じて観にいくと、だいぶ肩すかしをくらう可能性はあるが(苦笑)。

 なお、『エイリアン』シリーズ同様、主役は女性だが、その主役エリザベス役をなんとノオミ・ラパスが演じている。彼女は本国スウェーデン版の『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』でリスベットを演じた人なのだ。さらに調査組織のリーダー、ヴィカーズを演じるのはシャーリーズ・セロン。この対照的な二人の女性の対比も見どころのひとつ。特にシャーリーズ・セロンの無機質的な演技は迫力あるが、実は彼女が主役のエリザベスを演じるという話もあったという。ううむ、そちらも見たかったなぁ。




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