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 先日、所用のため日帰りで京都へ行ってきたのだが、新幹線での読書用にと積ん読の山からひっつかんだのがこれ。武光誠の『知っておきたい日本の神様』。新刊で買ったはずだがもう七年も積んでいたとは(笑)。
 題名に「日本の神様」とあるとおり、本書は日本古来の宗教である神道、その神様について解説した手軽なガイドブックというか蘊蓄本。まあ、京都のお供に相応しいといえば相応しい。

 知っておきたい日本の神様

 最近は宗教関係の本を読むことはあまりなくなったが、高校や大学の頃はよく読んだ。宗教とか心理学とか哲学とかサブカルとか。文系学生の麻疹みたいなものだろうが、こういうジャンルにはまる時期っていうのがある。文系学生の背伸びもあるんだろうけれど、あの頃はSFとか伝奇小説もよく読んでいたせいか、その基本知識を仕入れるためもあった。例えば夢枕獏のサイコダイバーだったら密教は押さえておきたいし、平井和正の『幻魔大戦』ならギリシャ神話やカルト宗教の仕組みを知っておくとより楽しめる。

 話が少し横道に逸れた。肝心の『知っておきたい日本の神様』だが、意外なほど読みやすく面白い本であった。まあ、もともとそういう路線の本ではあるのだが(苦笑)、構成がなかなかいい。神様や神道のことを語る手段として、神社をメインに持ってきている。
 神社はご存じのように同じような名前が多い。何とか天満宮とか何たら稲荷とか、あるいは熊野神社、氷川神社などなど。そういった神社はすべて同じ系列の神社であり、よく耳にするそういう神社がそもそもどういう経緯で生まれ、どういう御利益があるのかということを説明してくれている。
 あえて系統立てた解説にせず、読者が日頃からよく知っていると思われるネタから話を広げており、学術書であれば話は別だが、蘊蓄本としてこれはなかなか巧いやり方である。単なる歴史ではなく、そこに日本神話が絡むから内容も面白い。決して深いわけではないが、その幅は広く、暇つぶしにはなかなか強力な一冊といえるだろう。近所の神社を調べたくなる効能もあり。


テーマ:ノンフィクション - ジャンル:本・雑誌





ksbcさん

>えっと、古事記関連の素?は、「古事記編纂1300年」だと思います。

ありがとうございます。検索かけてみたら島根だけじゃなく、全国的にいろいろやってるんですね。でもやっぱり一番行ってみたいのは出雲です。出雲どころか山陰すら行ったことないんですよねぇ。
【2012/10/11 01:56】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

こんばんは。
えっと、古事記関連の素?は、「古事記編纂1300年」だと思います。
出版関連以外にも、島根県や東京国立博物館でも関連の催し物が開催されます。
実は、以前長崎県の壱岐のしごとをやった関係で、昨年壱岐の関係者が「壱岐のPRもしたいのだが…でも予算がないようで、何もできないので協力してもらえませんか」と営業(笑)にたずねて来ました。
さすがに予算がないと、こちらも何もできないですよね。

『ぼうるぺん 古事記』オススメです。
【2012/10/10 02:12】 URL | ksbc #-[ 編集]

ksbcさん

いや、ほんとに面白いですよね。八百万の神といいますが、日本でこれだけたくさんの神様がいる話なども興味深かったです。

ところで最近、書店で古事記関係のフェアをよくやっていますけど、これ何がきっかけなんでしょうね。こうの史代『ぼうるぺん 古事記』、チェックしておきます。
【2012/10/10 01:03】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

こんにちは。
若かりし頃は、またく興味がなかったですが…
十数年前に日光がらみの仕事をして少し神社仏閣のことをかじって以来、神様・仏様はなかなか面白いですね。
最近、こうの史代『ぼうるぺん 古事記』を読みましたが、これがとてもいい作品で古事記を分かりやすく描いています。
11月の末?に最終巻が出ますが、今からとても楽しみです。
【2012/10/09 15:07】 URL | ksbc #-[ 編集]















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