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探偵小説三昧

天気がいいから今日は探偵小説でも読もうーーある中年編集者が日々探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすページ。

 

『映画秘宝EX 映画の必須科目03 異次元SF映画100』(洋泉社)

 ようやくiPhone5をゲット……したのはいいのだが、うちのMacのOSが古すぎることが発覚して、先にそちらをアップグレードしなければならなくなった。しかもダウンロード販売されていなくて、店舗分もとっくに回収されているそうな。結局App Storeでしか買えないことがわかったのだが、ううむ、こういうサポートってもう少し気の利いた形でできないのかね。せっかくいい製品を出しているのに、その他がユーザーライクじゃないんだよなぁ。


 『映画秘宝EX 映画の必須科目03 異次元SF映画100』をパラパラと眺める。洋泉社の「映画秘宝 」の別冊ムックだが、このシリーズは最近面白い切り口で映画ガイドブックの類を連発している。先日も『シャーロック・ホームズ映像読本』なんてのを紹介したが、他にも「最強アクション・ムービー決定戦」「クライム・アクション」「危機一発スパイ映画読本」「アメコミ映画完全ガイド 」等々、ミステリファンにもおっと思わせるまとめ方が多い。
 ニッチなネタが多いので他人事ながら営業的に心配になってしまうわけだが、こりゃヤキの回ったファンにたまらない企画だよなぁ。中身はむしろオーソドックスな映画ガイドブックで、本の造りとしては粗いところも多いのだが、映画好きが趣味に任せて走っている感じがいい。

 『映画秘宝EX 映画の必須科目03 異次元SF映画100』

 さて本書は「異次元SF映画100」ということだが、この「異次元」というのが何を言いたいのかわからないんだけど(苦笑)、まあジャンル的には普通にSF映画のガイド本であり、入門書だ。『2001年宇宙の旅』を筆頭に、『ジョン・カーター』や『バトルシップ』といった新しいものまで、タイトルどおりSF好きなら押さえておきたい100本が網羅されている。
 管理人のようなおっさんにはリアルタイムで観ている作品も多くて、ことさら驚きはないのだが(とはいえ二割程度は観ていないか)、『別冊映画秘宝 シャーロック・ホームズ映像読本』のように最新作に頼り切った編集ではないので、そういった部分も好感がもてる。
 中にはとても入門者向けとは思われない作品も混じっているのはご愛嬌だが、これは編者たちの主張の部分なので、これはこれでよし。むしろ味つけとして必要な部分だろう。ただ、個人的に嫌いな作品ではないが、SF映画ベスト100を自分で選べと言われたら、とても『ゼイリブ』とか『バトルランナー』は入れないだろうなぁ(苦笑)。

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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