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 先週末にVODで観た映画の感想など。ものはポール・W・S・アンダーソン監督の『バイオハザードV リトリビューション』。
 昨年秋口に公開されたバイオハザード・シリーズの最新作だが、まあ、このシリーズにはもう期待することもあまりないわけで。

 前作『バイオハザードIV アフターライフ』で、感染が及んでいない安息の地「アルカディア」を目指したアリスたち一行。それは海上に浮かぶ巨大船舶のことであった。だが、アルカディアに辿り着いたアリスたちの前に現れたのは、アンブレラ社の特殊部隊だった。というのが前作のラスト。
 本作はそのラストシーンから幕を開ける。続編とかそういうレベルではなく、単純に話が終わっていないだけなのだが、もうこの時点で嫌な予感である。
 襲撃されたアリスは海へ転落、意識を失ったが、目覚めた先はアンブレラ社の巨大実験施設であった。ジルに拷問を受けるアリス。そのさなか、施設のセキュリティが停止し、アリスは施設を脱出するが、そこは何と渋谷の街であった。
 しかし、その渋谷は紛い物であった。バイオハザードの恐怖を各国にプレゼンするための、精巧に再現した巨大なシミュレーション施設だったのだ……。

 だいたいがテレビゲームの映画化というものは無残な結果に終わることが多いのだが、それでもこのシリーズは、特に一作目、二作目あたりまでは例外的に見るべきところが多かった。ところが監督のポール・W・S・アンダーソン。奥様のミラ・ジョヴォヴィッチをかっこうよく見せることに執着しすぎたか、あるいはシリーズ化を意識しすぎたか。話を膨らませすぎるわ、それをまたひっくり返すわで、正直、もうストーリーが何でもあり。どんな展開になろうとも、そこには何の驚きもない。
 しかもクローン技術を非常に大安売りしてしまったため、かつて死んだ主要キャラクターも大挙して再登場する始末。まあ、お祭り的作品という観点ではOKだろうが、キャラクターの存在意義や価値なんてもうペラッペラで、『バイオハザード』が本来備えていたハラハラドキドキ感など、もう遠い昔の話である。

 これまではけっこう生温かい目で見てきた管理人だが、この調子ではさすがにVIができても、スルーするかもしれない。気づくのが遅いですかそうですか。





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