- Date: Sun 03 02 2013
- Category: 映画・DVD 007
- Community: テーマ "ミステリー・サスペンス" ジャンル "映画"
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テレンス・ヤング『007 ロシアより愛をこめて』
節分。文字どおり「季節を分ける」ことを意味しており、季節の変わり目には邪気=鬼が生じると考えられていることから、それを追い払うために悪魔祓い=豆まきが行われる。ただ、豆まきはわかりやすくていいけれど、恵方巻きは諸説紛々でよーわからん。とりあえず今日の晩飯のために恵方巻きは買ったけれども(笑)。
宣言どおり本日はだらだらと過ごすが、それでも一週間分の掃除を済ませ、散髪にいって、仕事の資料に目を通すぐらいはやっておく。ううむ、けっこう忙しいのう。
夕方からはDVDで『007 ロシアより愛をこめて』を視聴。監督は前作に引き続きテレンス・ヤング、日本公開は1964年、公開時の邦題は『007 危機一発』。
ちなみに「危機一発」は「危機一髪」の間違いではなく、銃弾の一発をかけた造語らしい。当時はともかく最近では「危機一発」と誤用する人が多いから、原題に忠実な『ロシアより愛をこめて』に変えて正解だよなぁ。
さて、本題。
世界をまたにかける犯罪組織スペクターは、ドクター・ノオの計画を阻止された恨みを晴らす機会を狙っていた。標的はもちろん英国の秘密諜報員007ことジェームズ・ボンド。
計画はこうだ。ソ連情報局の女性情報員を、暗号解読機の持ち出しを条件に英国に亡命させ、その任務にボンドを要請させるというもの。その過程で暗号解読機を奪うとともにボンドを殺し、英ソの関係をも悪化させるという一石三鳥の作戦である。
ボンドは罠の臭いを感じつつもイスタンブールに赴き、英国情報局のトルコ支局長ケリムと作戦を練るが……。

シリーズとしては二作目であり、屈指の高評価を受けている作品。今ではお馴染みのオープニング・アクション、Qの秘密兵器などの定番シーンなどはここから始まったのだが、スタイルが固まってきたこともあるうえ、アクションやボンドの個性がより洗練されてきているところが魅力である。
アクションでいうなら後半のオリエント急行、ヘリ、ボートとたたみかける流れが美しい。もちろん最近の派手なアクションではないが、手を変え品を変え「たたみかける」展開は案外先駆けではないだろうか。
また、アクションシーンを単なるアクションのみで終わらせず、その場面を大きく左右する伏線がけっこう丁寧に入っているのも楽しみのひとつ。例えば英国諜報部のアタッシュケースひとつにしても、その仕掛けがいくつもあるのに、それを後のシーンで残らず使い切る生真面目さ。骨までしゃぶるとはこのことかと。
伏線といえば、オリエント急行の食堂車のシーンも白眉。詳しくは書かないが、こういったストーリーをただつなぐような場面にも隠し味が入っており、そういう伏線がどんどん絡まって全体を引っ張ってゆく。
ショーン・コネリーのみならずロバート・ショーやロッテ・レーニャ、ヴラディク・シェイバルらスペクター陣の役者も非常にいい味を出しており、管理人もシリーズベスト3に入れたいぐらい好きな作品。
宣言どおり本日はだらだらと過ごすが、それでも一週間分の掃除を済ませ、散髪にいって、仕事の資料に目を通すぐらいはやっておく。ううむ、けっこう忙しいのう。
夕方からはDVDで『007 ロシアより愛をこめて』を視聴。監督は前作に引き続きテレンス・ヤング、日本公開は1964年、公開時の邦題は『007 危機一発』。
ちなみに「危機一発」は「危機一髪」の間違いではなく、銃弾の一発をかけた造語らしい。当時はともかく最近では「危機一発」と誤用する人が多いから、原題に忠実な『ロシアより愛をこめて』に変えて正解だよなぁ。
さて、本題。
世界をまたにかける犯罪組織スペクターは、ドクター・ノオの計画を阻止された恨みを晴らす機会を狙っていた。標的はもちろん英国の秘密諜報員007ことジェームズ・ボンド。
計画はこうだ。ソ連情報局の女性情報員を、暗号解読機の持ち出しを条件に英国に亡命させ、その任務にボンドを要請させるというもの。その過程で暗号解読機を奪うとともにボンドを殺し、英ソの関係をも悪化させるという一石三鳥の作戦である。
ボンドは罠の臭いを感じつつもイスタンブールに赴き、英国情報局のトルコ支局長ケリムと作戦を練るが……。

シリーズとしては二作目であり、屈指の高評価を受けている作品。今ではお馴染みのオープニング・アクション、Qの秘密兵器などの定番シーンなどはここから始まったのだが、スタイルが固まってきたこともあるうえ、アクションやボンドの個性がより洗練されてきているところが魅力である。
アクションでいうなら後半のオリエント急行、ヘリ、ボートとたたみかける流れが美しい。もちろん最近の派手なアクションではないが、手を変え品を変え「たたみかける」展開は案外先駆けではないだろうか。
また、アクションシーンを単なるアクションのみで終わらせず、その場面を大きく左右する伏線がけっこう丁寧に入っているのも楽しみのひとつ。例えば英国諜報部のアタッシュケースひとつにしても、その仕掛けがいくつもあるのに、それを後のシーンで残らず使い切る生真面目さ。骨までしゃぶるとはこのことかと。
伏線といえば、オリエント急行の食堂車のシーンも白眉。詳しくは書かないが、こういったストーリーをただつなぐような場面にも隠し味が入っており、そういう伏線がどんどん絡まって全体を引っ張ってゆく。
ショーン・コネリーのみならずロバート・ショーやロッテ・レーニャ、ヴラディク・シェイバルらスペクター陣の役者も非常にいい味を出しており、管理人もシリーズベスト3に入れたいぐらい好きな作品。
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>ども、テーマソングもいいですよね。
いいですね、インストも歌詞ありもいいです。
>最近バタバタで…、ひとことコメントですいません。
いえいえ、コメントいただけるだけでありがたいです。どうぞお気になさらず。