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 昨日は『リンカーン/秘密の書』の感想をアップしたが、先週から今週にかけて『エクスペンダブルズ2』『遊星からの物体X ファーストコンタクト』『アベンジャーズ』などの映画をを立て続けに消化。本日はこの中から『遊星からの物体X ファーストコンタクト』の感想をば。

 マシーズ・ヴァン・ヘイニンゲン・Jr.監督による『遊星からの物体X ファーストコンタクト』はまだ記憶にも新しい2012年の公開(本国アメリカでは2011年)。タイトルからもわかるようにジョン・カーペンターの大傑作『遊星からの物体X』につながる物語で、本家の前日譚という設定である。

 1982年の南極。ノルウェーの観測隊が氷の下から巨大宇宙船と氷漬けになった地球外生命体を発見する。アメリカとノルウェーは極秘に調査を進めることになり、古生物学者のケイトも国調査チームに招集される。世紀の発見に沸く隊員たち。ところが喜びも束の間、氷を粉砕して地球外生命体が復活、隊員の一人を襲って逃走した。
 かろうじて隊員たちは生命体を追い詰め、焼却に成功するが、死骸を調査したところ恐るべき事実が明らかになる。細胞は依然として生きており、また、襲った隊員を体内で取り込み、擬態しようとしていたのだ……。
 
 個人的にオリジナルへの想いが強くて、くだらない便乗作品だったらどうしようかと思っていたのだが、これは杞憂でありました。
 オリジナルへのリスペクトが随所に感じられるというか、前作の設定やムードを壊さないよう丁寧に撮られている。何より根本的な部分、誰が生命体に乗っ取られた存在なのか、恐怖と疑心暗鬼に陥る隊員たちのドラマをきちんと押さえているのがいい。その分、どうしても新たな驚きには欠けてしまうという弱点はあるが、前日譚としてオリジナルにスムーズに繋げつつ、独自の決着もつけているところがマル。
 惜しむらくは登場人物が多いせいか、ドラマをきちんと押さえているとはいうものの、やや展開が忙しない。もう少しゆっくり見せてくれると怖さも倍増したのだろうが。

 とはいえ、ここまでやってくれればとりあえず満足。オリジナルのオープニングで終わるラストも鮮やかで(たぶん、これが一番やりたかったんだろうけど)、カーペンターのファンも観ておいて損はないんじゃないかな。

 ちなみに主役のケイトを演じる女優さんはメアリー・エリザベス・ウィンステッド。最初は気がつかなかったけど『リンカーン/秘密の書』でもリンカーンの奥さんメアリーを演じている。この人、基本的にこの手の映画出演が多くて、カルトっぽい人気を集めそうな予感がする。





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