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 GWは一応カレンダーどおり。ただ、仕事絡みでいくつか関係イベントを見てまわる予定である。

 本日はけっこう早く起きて怒濤の洗濯三連発、その後は外出モードとなる。髪をカットし、さらにディーラーで車の一年点検を済ませ、締めに立川へ出かけてロフトで開催されている「怪獣絵師・開田裕治とウルトラの世界展」、フロム中武の定例古書市をのぞくという一日。
 「怪獣絵師・開田裕治とウルトラの世界展」では複製原画の販売がメインなのだが、いや、開田氏の描く怪獣はほんとにかっこいい。実はこの方、クトゥルーなども描いたことがあって、もしそちらがあればうっかり買ってしまったかもしれぬ。ちなみに古書市はボウズ。出遅れていることもあるんだけど、そもそもミステリ系が少ないんだよな、ここ。


 帰宅後はDVD鑑賞。007シリーズ第六作の『女王陛下の007』を観る。監督はピーター・ハント。
 本作の特徴は何といっても、ボンド役がショーン・コネリーからジョージ・レーゼンビーに交代したという点だ。しかしながら、レーゼンビーという役者さんはもともと演技経験に乏しく、加えてかなり素行に問題があったようで、結局、次回作にはお呼びがかからなかった。
 そういう外的な印象もあってか、本作は長らく駄作の烙印を押されていたのだが、近年はずいぶん再評価が進んでいる特殊な作品でもある。

 こんな話。英国諜報部では、スペクターの首領ブロフェルド捕獲を狙ったベッドラム作戦が進行中であった。任務遂行中のボンドは、あるときトレーシーという女性と知り合う。破天荒といってもよい彼女の言動に惹かれはじめるボンドだが、そんな彼の前に犯罪組織ユニオン・コルスのボス、ドラコが現れた。トレーシーはなんとドラコの一人娘だったのだ。
 娘の奔放さを教育できるのはボンドのような男だけ。そう信じるドラコはボンドにテレサと結婚するよう頼みこむが、ボンドはこの機会を利用し、ドラコからブロフェルドの情報を得ようとする……。

 女王陛下の007

 ぶっちゃけ007シリーズは『ロシアより愛をこめて』や『ゴールドフィンガー』あたりで早や徹底したエンターテインメント路線を確立してしまい、以後はすべて拡大再生産というような解釈ではあるのだが、何にでも例外はあるもので、『女王陛下の007』もそのひとつであろう。
 もちろん基本は娯楽映画なのだが、前作の『007は二度死ぬ』がハチャメチャすぎたせいか、スタッフにも多少の心変わりが働いたのだろう。本作はアクションを多用しつつも意外にリアル志向であり、何より構成がしっかりしている。加えてジェームズ・ボンドの悲恋を単なるアクセントに終わらせない形で加味している点がまたよい。シリーズでも唯一といってよい苦いラストもあり、これこそ大人のための娯楽映画といえる。

 惜しむらくはやはり主役のジョージ・レーゼンビーだろう。スタイルはいいし、アクションのキレもあるのだが、いかんせんスターとしての華がない。良い意味でのあくの強さに欠けるというか。
 ショーン・コネリーの後というハンデはあったにせよ、せめてもう少し演技力を上げてからにしてもよかったのではないか。他の俳優さんだったら作品の評価はだいぶ異なっていたはずで、そういう意味ではずいぶん損をしている作品だ。

 なお、前作でドナルド・プレザンスが演じていたプロフェルドだが、本作では「刑事コジャック」でおなじみのテリー・サバラス。後半出ずっぱりなのがファンには嬉しいところだろう。


テーマ:ミステリー・サスペンス - ジャンル:映画




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