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 TVCMがガンガン流れているのでご存じの方も多いと思うが、「刑事コロンボ」のDVDがデアゴスティーニから発売されている。またかと曰うなかれ、今回はなんと「新・刑事コロンボ」を含む完全版なのである。
 これまでの「新・刑事コロンボ」は、ごく一部の作品しか収録されていない半端なDVDのセットしか販売されていなかったため、これは朗報である。まあ新旧全作を収録したブルーレイのコンプリートBOXが出ているので、本来はそれを買うのが理想なのだが、ただそれ以前に旧シリーズを全巻購入している人間にとってはあまりにダブリが多く、買い直すのもばからしい。
 そこへばら売りの完全版コロンボである。一作あたりの価格は割高だし、その割には付属のパンフの中身がしょぼいという欠点はあるにせよ、「新・刑事コロンボ」だけを揃えたかったファンにはやはり朗報といえるだろう。ここは素直にデアゴスティーニにエールを送っておきたい。
 ちなみに創刊~20号までの購入者には、『策謀の結末』の小池朝雄バージョン、『黒のエチュード』の75分バージョンがもれなくプレゼントされる企画もあるというのが妙にマニアック。まあ、これもブルーレイ版には既に収録済みなのだが、管理人のようにDVDのコンプリート版しか所持していない者にはありがたい話である。


 そういうわけで、本日は「新・刑事コロンボ」の第一作、通算では第四十六作目にあたる『新・刑事コロンボ/汚れた超能力』を視聴。監督はレオ・ベン。

 トリックを駆使して超能力者と自称するペテン師エリオット・ブレイク。彼は超能力研究所のポーラ博士と共謀し、国防省とCIAに売り込みをかけていた。いよいよ最終実験というそのとき、ブレイクの前に立ちはだかったのは数々の偽超能力者を暴いてきたマジシャン、マックスだった。
 しかしブレイクはその最終実験を見事に切り抜ける。実はマックスとブレイクはかつて師弟関係にあり、実験は二人が仕掛けた一大トリックだったのだ。その昔、二人はウガンダの刑務所に収容されていたが、マックスはブレイクの脱獄を密告して自分だけが出所していた。その負い目からブレイクの実験に協力したのだ。
 だがブレイクの恨みはそれぐらいでは解消されなかった。ブレイクはギロチンマジックの道具を使ってマックスを殺害し、密室状態をつくって事故に見せかけるが……。

 新・刑事コロンボ/汚れた超能力

 ギロチンによる殺害というシリーズでも珍しい残酷シーン、政府を巻き込む大型事件、丁々発止のコロンボとブレイクの対決シーンなど、全体的にはとにかく賑やかで派手な仕上がり。カメラワークもけっこう工夫されており、十年ぶりの復活ということでスタッフも相当気合いは入っていたのだろう。
 ところが詰めが甘いというか、いくつもの疑問点や矛盾点が散見し、ミステリドラマとしては非常に残念な出来に終わっている。密室トリックはちゃちい機械的トリックだし、コロンボがブレイクに仕掛ける罠のいくつかががあまりに芝居がかかりすぎていて、ちょっと無理ありすぎ。要はリアリティがない。
 一番理解できないのは、ブレイクがなぜあそこまでCIAに売り込みをかけるのかという点だ。もちろん報酬のためではあるのだろうが、そもそも本人は最初から超能力などないのである。自分が用意した場であればともかく、CIAに雇われてもすぐにぼろが出るだろうになぁ。

 といううわけで復活コロンボの第一作は、少々ガッカリ感の強い結果となってしまった。とはいえお年を召したピーター・フォークの演技は相変わらずスマートで、ファンにはそれだけで十分なんだけどね。


テーマ:刑事コロンボ - ジャンル:映画





Sphereさん

手品少年、かわいかったですね。ただ、少年にトリックを教えてもらうコロンボが情けなくて(苦笑)。そこもマイナスポイントですかね。
あと、ブレイクの声を野沢那智がテンション高く演じているのが印象的でした。
【2013/05/25 00:48】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

私もこれ、ブレイクはCIAに行ってどうするつもりなんだろう?というのが謎でした。
でも新シリーズの中ではけっこう好きな作品です。ギロチンにびびるコロンボや小生意気な手品少年が楽しいし。
それにしても十年ぶりの復活だったんですねぇ。ピーター・フォークもお年を召したはずです(^^;
【2013/05/24 21:27】 URL | Sphere #-[ 編集]















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