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 DVDで『新・刑事コロンボ/マリブビーチ殺人事件』を観る。通算五十五作目、監督はウォルター・グローマン。

 俳優のウェインはプレイボーイで鳴らすも本業がいまひとつで多くの借金を抱えていた。そこで財産を狙い、作家のテレサとの結婚を企てるが、彼女はなかなか首を縦に振らなかった。だがようやくウェインの策が効を奏し、彼女はテレビ番組出演中に結婚を発表する。
 快哉を叫ぶウェイン。だが、それも長くは続かなかった。深夜にテレサから電話が入り、やはりウェインとは結婚できないと一方的に通告される。激情にかられたか、ウェインは車を飛ばし、テレサの家に乗り込むと彼女に銃弾を撃ち込むが……。

 新・刑事コロンボ/マリブビーチ殺人事件

 新シリーズにしては珍しく過剰な演出を抑え、しかも脚本はシリーズの特徴を逆手に取ったアクロバティックな構成で、新シリーズではまずまず楽しめる作品ではなかろうか。
 見どころは何といっても、コロンボと視聴者に犯人と思わせた人物が早々に容疑から外れるところである。この手の作品はシリーズ中でもいくつかあるが、本作もこの辺りの処理は決して悪くない。というか、このメイントリックは英国の某有名作家のデビュー作でも使われていて非常に感心した憶えがあるのだが、それの発展型となっている。まあ、いうほど発展はしていないのだけれど〔笑)、頑張っているほうだろう。

 ただ、それでも本作があまり評価されないのは、おそらく犯人を断定する決め手の弱さ、動機のわかりにくさなどか。動機については今回見直しても、やはりわからなかったものなぁ(苦笑)。
 基本となるネタは悪くないだけに、そういう疵のいくつかをもっと丁寧に対処していれば佳作ぐらいには行ったのではなかろうかと思わせる一本。惜しい。


テーマ:刑事コロンボ - ジャンル:映画




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