- Date: Mon 11 11 2013
- Category: 映画・DVD 刑事コロンボ
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アラン・J・レヴィ『新・刑事コロンボ/影なき殺人者』
DVDで『新・刑事コロンボ/影なき殺人者』を観る。シリーズ通算五十八作目、監督はアラン・J・レヴィ。
こんな話。
敏腕刑事弁護士のクライトンはロックスターのマーシーと同棲していたが、彼女の浮気を知り、関係を清算しようとする。しかし彼女は莫大な慰謝料を請求し、払えないなら別れることはできないとこれを拒否。そこでクライトンはマーシーの殺害を計画する。
二人の浮気中、浮気相手に睡眠薬入りシャンパンを飲ませて眠らせ、そのすきにマーシーを殺害し、睡眠薬入りのシャンパンを処分するというもの。浮気相手に罪をきせることができればよし、最悪の場合でもアリバイ工作で万全を期したはずだったが……。

コロンボも新シリーズに入って劣化が激しいのはよく言われるところだが、それでもこれまではまだいい方。前回の『犯罪警報』あたりからいよいよ酷くなってくるのでそろそろ覚悟を決めなければ(苦笑)。
本作でもいろいろと粗はあるのだけれど、まずアリバイのメイントリックについて避けて通ることはできない。
トリック自体が失笑ものではあるのだけれど、実はこれが意外に有効だったとしても、その目的を知らせずに、共犯者にアリバイ工作を依頼する時点で絶対にアウトである。一応ネタは伏せるけれど、事情を知らなければ(いや知っていてもきついと思うが)とても人に頼めるようなことではない。
そもそも犯人が凄腕の刑事弁護士なのに、そんな稚拙なトリックをよしとするかも疑問。ついでに書くとこの弁護士、ロックスターと同棲するとか、秘書との関係とか、あるいは公判中の答弁内容などを聞いていても、まったく凄腕とは思えず、むしろ三流弁護士にしか見えないのが最大のマイナス点だろう。
シリーズでも一、二を争うトリックの酷さで有名な本作。コロンボを初めて観る人が、この作品でないことを願うばかりである(苦笑)。
こんな話。
敏腕刑事弁護士のクライトンはロックスターのマーシーと同棲していたが、彼女の浮気を知り、関係を清算しようとする。しかし彼女は莫大な慰謝料を請求し、払えないなら別れることはできないとこれを拒否。そこでクライトンはマーシーの殺害を計画する。
二人の浮気中、浮気相手に睡眠薬入りシャンパンを飲ませて眠らせ、そのすきにマーシーを殺害し、睡眠薬入りのシャンパンを処分するというもの。浮気相手に罪をきせることができればよし、最悪の場合でもアリバイ工作で万全を期したはずだったが……。

コロンボも新シリーズに入って劣化が激しいのはよく言われるところだが、それでもこれまではまだいい方。前回の『犯罪警報』あたりからいよいよ酷くなってくるのでそろそろ覚悟を決めなければ(苦笑)。
本作でもいろいろと粗はあるのだけれど、まずアリバイのメイントリックについて避けて通ることはできない。
トリック自体が失笑ものではあるのだけれど、実はこれが意外に有効だったとしても、その目的を知らせずに、共犯者にアリバイ工作を依頼する時点で絶対にアウトである。一応ネタは伏せるけれど、事情を知らなければ(いや知っていてもきついと思うが)とても人に頼めるようなことではない。
そもそも犯人が凄腕の刑事弁護士なのに、そんな稚拙なトリックをよしとするかも疑問。ついでに書くとこの弁護士、ロックスターと同棲するとか、秘書との関係とか、あるいは公判中の答弁内容などを聞いていても、まったく凄腕とは思えず、むしろ三流弁護士にしか見えないのが最大のマイナス点だろう。
シリーズでも一、二を争うトリックの酷さで有名な本作。コロンボを初めて観る人が、この作品でないことを願うばかりである(苦笑)。
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あれを犯人自身がやるか、あるいは共犯者に依頼するならまだよかったのですが、何もしらない第三者に依頼した時点で終了ですね(笑)。
女性警官の活躍は私も好きなシーンです。ドアを蹴破っているところで、コロンボが「おやおや」みたいな表情をしているのも笑えますね。