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『週刊文春』12月12日号「ミステリーベスト10 2013」
ミステリも年末ベストテンのシーズンということで、気になっていたのが『週刊文春』である。これだけは週刊誌なので買い逃すとちょっと面倒。忘れないようにしないとなぁなどと思っていたのに、結局発売日を完全に失念、土曜日になって慌ててゲットする。ふう、危ないところだったぜ。

というわけで『週刊文春』の12月12日号は毎年恒例の「ミステリーベスト10」。
例によって海外ものに絞って話を進めさせていただくが、注目の1位はスティーヴン・キングの『11/22/63』。良いとは聞いていたが、ううむ、まさか1位とは。しかもポイントぶっちぎり。
最近はキングの新作も追えなくなっているので気にはなるのだが、文春のベストテンはどうにも作為臭が感じられて困るんだよなぁ。一回でいいから投票をすっきりとオープンでやってくれないものか。
ただ、ベスト10全体で見ると、『ミステリマガジン』の「ミステリが読みたい!2014年版」と大差はない。コナリーの『スケアクロウ』とかカーリイの『イン・ザ・ブラッド』など、多少の相違はあるけれどやはり常連強しという感じである。
ここ数年の翻訳ミステリにおけるベストテンは、新鮮な話題作が引っ張っていたイメージがあっただけに、どうにも物足りない感じがするのは困ったものだ。いい作品が揃っているとは思うけれど、こういう決まり切った面子だとわざわざベストテンをする必要もないものなぁ(苦笑)。
そんなお馴染みさんばかりの中で健闘しているのが、10位に入ったパトリック・デヴィット『シスターズ・ブラザーズ』とローラン・ビネの『HHhH プラハ、1942年』。前者は「ミステリが読みたい」でもランクインしていたが、内容的には後者の方が気になる。
この辺りが上位をかき回してくれると、もっと面白いベストテンになったのだろうけれど。そこまでの力はなかったか。そもそも読んでいる人が少なかったのか。ううむ。難しいものだのぅ。

というわけで『週刊文春』の12月12日号は毎年恒例の「ミステリーベスト10」。
例によって海外ものに絞って話を進めさせていただくが、注目の1位はスティーヴン・キングの『11/22/63』。良いとは聞いていたが、ううむ、まさか1位とは。しかもポイントぶっちぎり。
最近はキングの新作も追えなくなっているので気にはなるのだが、文春のベストテンはどうにも作為臭が感じられて困るんだよなぁ。一回でいいから投票をすっきりとオープンでやってくれないものか。
ただ、ベスト10全体で見ると、『ミステリマガジン』の「ミステリが読みたい!2014年版」と大差はない。コナリーの『スケアクロウ』とかカーリイの『イン・ザ・ブラッド』など、多少の相違はあるけれどやはり常連強しという感じである。
ここ数年の翻訳ミステリにおけるベストテンは、新鮮な話題作が引っ張っていたイメージがあっただけに、どうにも物足りない感じがするのは困ったものだ。いい作品が揃っているとは思うけれど、こういう決まり切った面子だとわざわざベストテンをする必要もないものなぁ(苦笑)。
そんなお馴染みさんばかりの中で健闘しているのが、10位に入ったパトリック・デヴィット『シスターズ・ブラザーズ』とローラン・ビネの『HHhH プラハ、1942年』。前者は「ミステリが読みたい」でもランクインしていたが、内容的には後者の方が気になる。
この辺りが上位をかき回してくれると、もっと面白いベストテンになったのだろうけれど。そこまでの力はなかったか。そもそも読んでいる人が少なかったのか。ううむ。難しいものだのぅ。
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Comments
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高校生の頃にハヤカワ文庫の『魔術師が多すぎる』と『魔術師を探せ!』の2冊を読んでいたのですが、10年ほど前に田舎の実家に帰った時に持ち帰っていたのです。
それを何の偶然か昨年読み返しておりました。ちょっとびっくりです。それこそ学生の頃に流行った"シンクロニシティ"(笑)ってやつでしょうか…?
Posted at 11:56 on 12 13, 2013 by Ksbc
Ksbcさん
ああ、ありますよね、そういうこと。
本の神様がいま読めと言っているわけですよ。たぶん(笑)。
Posted at 00:17 on 12 14, 2013 by sugata