fc2ブログ
探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


マイクル・コナリー『スケアクロウ(上)』(講談社文庫)

 東京は久々の大雪。管理人が住んでいるのは東京の多摩地区なのだが、まあ、さすがにここまで雪が積もるとは思わなかった。所用で浅草に出かける予定もあったのだがそれもキャンセルし、本日は家の中で引き籠もって読書や映画鑑賞、ときどき雪かきという一日。あ、もちろん開幕したばかりのオリンピックも。


 マイクル・コナリーの『スケアクロウ』をとりあえず上巻まで読了。
 ボッシュものではなく、『ザ・ポエット』で活躍したジャック・マカヴォイとレイチェル・ウォリングのシリーズである。コナリーはシリーズ・キャラクターのコラボレーションをけっこう好んでやる作家で、ジャック・マカヴォイとレイチェル・ウォリングもそれぞれ他の作品でゲスト的に登場はしていたが、今回は『ザ・ポエット』以来のダブルキャスト。やはり組み合わせ的にはしっくりくる感じである。

 スケアクロウ(上)

 さて、本作はなんとジャック・マカヴォイのリストラで幕を開ける。LAタイムズで引き継ぎとして残す期間は二週間。しかし、たまたま埋め草的に書いた記事がきっかけとなり、ITを武器に暗躍するサイコ犯〈スケアクロウ〉に狙われる羽目になり……というお話。

 上巻を読んだ限りでは、ストーリー自体は実に快調。やはりコナリーの物語る技術は素晴らしい。気になる点もないではないのだが、まあ、それは下巻読了時に。

関連記事

Comments

« »

10 2023
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

ツリーカテゴリー