- Date: Thu 27 02 2014
- Category: 映画・DVD 刑事コロンボ
- Community: テーマ "刑事コロンボ" ジャンル "映画"
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ヴィンセント・マケヴィティ『新・刑事コロンボ/殺意の斬れ味』
DVDで『新・刑事コロンボ/殺意の斬れ味』を観る。通算六十六作目。監督はヴィンセント・マケヴィティ。
デアゴスティーニでのコロンボの新シリーズ発売以降、こうして各号が発売されるたびにあらためて視聴し、感想を書いてきたわけだが、いいかげん辛くなってきた(笑)。正直、ここまでひどい作品が多いとはさすがに予想していなかったものなぁ。
新シリーズだけを先入観なしで観ていたら、もしかするとそれほど気にもならなかった可能性もあるのだが、旧シリーズでコロンボの素晴らしさを知っているわけだからそりゃハードルも高くなっているし。
本作『殺意の斬れ味』も、コロンボが本来備えているシリーズの魅力をいい感じで台無しにしている一作である(苦笑)。
実業家クリフォードは大きな損失を与えてしまった投資家から激しく非難されていた。クリフォード本人はどこ吹く風だったが、投資家は告訴すると息巻き、敗訴すると破産は確実。クリフォードの妻キャサリンはもともと粗野な夫に愛想を尽かしていたため、愛人パトリックとともに、この機に乗じてある計画を企てる。それは投資家を殺害し、その罪をクリフォードに着せるというものだった。
そして犯行は実行に移された。やがて銃殺された投資家の家へ捜査にやってきたコロンボ。そのコロンボの前に現れたのがなんとパトリックの姿だった。彼はロス市警の鑑識課員だったのだ……。

新シリーズのミスはいくつでも挙げられるのだが、最大の失敗は何といってもコロンボと犯人の知的対決という構図を疎かにしてしまったことだろう。本作ではその点にこそ工夫すべきだと考えたのか、犯人を別の容疑者になすりつけるというトリックをぶつけているわけだが、それこそコロンボと犯人の対決という構図がぼやけてしまい、ドラマとしての魅力が薄れてしまっている。
それでもミステリドラマとしてちゃんと説得力があれば良いのだが、犯人がコロンボに疑われてしまうきっかけの酷さ、犯行トリック(背広のほこりやコンビニの監視カメラの件)の杜撰さなどミステリとしても低調である。
ピーター・フォークの奥さんがとうとう犯人役として出演した記念すべき作品だというのに、この出来ではなぁ。
デアゴスティーニでのコロンボの新シリーズ発売以降、こうして各号が発売されるたびにあらためて視聴し、感想を書いてきたわけだが、いいかげん辛くなってきた(笑)。正直、ここまでひどい作品が多いとはさすがに予想していなかったものなぁ。
新シリーズだけを先入観なしで観ていたら、もしかするとそれほど気にもならなかった可能性もあるのだが、旧シリーズでコロンボの素晴らしさを知っているわけだからそりゃハードルも高くなっているし。
本作『殺意の斬れ味』も、コロンボが本来備えているシリーズの魅力をいい感じで台無しにしている一作である(苦笑)。
実業家クリフォードは大きな損失を与えてしまった投資家から激しく非難されていた。クリフォード本人はどこ吹く風だったが、投資家は告訴すると息巻き、敗訴すると破産は確実。クリフォードの妻キャサリンはもともと粗野な夫に愛想を尽かしていたため、愛人パトリックとともに、この機に乗じてある計画を企てる。それは投資家を殺害し、その罪をクリフォードに着せるというものだった。
そして犯行は実行に移された。やがて銃殺された投資家の家へ捜査にやってきたコロンボ。そのコロンボの前に現れたのがなんとパトリックの姿だった。彼はロス市警の鑑識課員だったのだ……。

新シリーズのミスはいくつでも挙げられるのだが、最大の失敗は何といってもコロンボと犯人の知的対決という構図を疎かにしてしまったことだろう。本作ではその点にこそ工夫すべきだと考えたのか、犯人を別の容疑者になすりつけるというトリックをぶつけているわけだが、それこそコロンボと犯人の対決という構図がぼやけてしまい、ドラマとしての魅力が薄れてしまっている。
それでもミステリドラマとしてちゃんと説得力があれば良いのだが、犯人がコロンボに疑われてしまうきっかけの酷さ、犯行トリック(背広のほこりやコンビニの監視カメラの件)の杜撰さなどミステリとしても低調である。
ピーター・フォークの奥さんがとうとう犯人役として出演した記念すべき作品だというのに、この出来ではなぁ。
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東宝戦争映画DVDコレクションですかw